偽 . 【gnki】

1つ ページ11

なんで彼等は理由を知りたがるのだろう
言ったってなんも変わんないじゃん
言って救われるなら私は全てを言う
でも神様は意地悪だから全て吐きだしても何やってもこの生活は変わらないし報われないんだ



" 幸 せ に な り た い な ぁ ､ 笑 "


帰り道でそう独り言を呟いた


「なら幸せにしてあげるよ」


吃驚しすぐに後ろに振り返る
目線の先に居たのは先程屋上に居たあろえさんのお友達
たらこさんだった


「 ､ ､ ､ もう手遅れですよ ､ 」


「なんで？」


「言ったら救われるんですか なんの得があるんですか」


「ちょっとはスッキリするんじゃないの？
ずっと一人で抱え込んでるじゃん」


それもそうかもしれない
私には味方が誰一人いない
でもそれは仕方ないことだ私がつまらないから


「 ､ ､ ､ 信用していいですか？」


「いいよ」

と彼は微笑みながら返事をしてくれた


・


・


・


私は全てを話した何故学校では偽っているのか
両親二人共 亡 く し た こと
前の学校のこと
自分のこと


私の目からは涙が出ていた


彼は相槌を打ち私の背中をさすりながら聞いてくれた
とても暖かかった
寂しい心もちょっとはマシになった気がした


「ありがとうございますご迷惑お掛けしてすいません」


「全然いいよ迷惑じゃないし話してくれて嬉しかった」


空を見るともう暗くなっていた
こんな時間まで話を聞いてもらって申し訳なく感じた


「 ､ ､ ､ ではまた学校で」


「もう暗いし送ってくよ」


「でも迷惑掛けてしまうので ､ 」


「迷惑じゃないよ 話してくれたお礼 送らせて？」


「 ､ ､ ､ ありがとうございます」


・



・



「私の家ここなので今日は色々とありがとうございまし
た」


「こちらこそまた学校でね」


「はい」

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