【ハイキュー】目立たないけど特待生。

れべるよんじゅーさん ページ43

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『 マジ人間怖い 』
「 おうおうどうした 」
「 お前、魔法作る、だけ言って部屋に籠ったと思ったら急に戻ってきて開口一番それか。どうした 」


『 決意決めた時に足元ぐにゃんってなって目覚めるんだぜ？？怖いよな 』
「 おい、主語と述語って知ってるか 」


生徒会室で眠った(？)はずなのに目が覚めたら保健室。そんな不思議体験のち思考放棄を選んだ闇光はそのまま友人達の居る教室へと足を進めた。その後の会話が上記の会話である。そう。闇光は壊滅的に人へ説明ができなかったのだ。


これで本人的にめっちゃうまい、なんて思って居るのだから尚たちが悪いとでもいうべきか。人間ここまでくると怖いものである。


『 いやな？？？目が覚めたら生徒会室だったんだよ 』
「「 おん 」」


『 そんでなんか人いっぱいいてな？？？また寝たんよ 』
「「 おん？？？ 」」


『 そんで起きたら保健室だったんよ 』
「 ... だめだ分からねぇ 」
「 誰かこいつに語彙力を分けてくれ ... 」


お分かりだろうか。頭を抱える親友組に誇り顔な闇光。そんな混沌とした空間に自らはまりに行くような救世主なんぞいない。大抵は、入学式の時に痛い目を見ている。


ここで一つ闇光の武勇伝といこう。入学式に学校紹介、と称した集会があった。


学力、成績、実力を加味した上で３年の一人を１年につけて学校を案内させるのだ。出発場所は体育館。あとはどこにいくも自由。案内しなくても、案内しても、何もかもが自由なのだ。


「 .. はじめまして、君が闇光さん、かな？ 」
『 ども 』


その少年は、どの成績においても " 普通 " と記すにちょうどいい青年であった。なぜ学園がその青年を彼女にあてたのかはわからない。わからないが何かしらの意図があったのは間違いないであろう。


だがしかし、その青年がもう二度と魔導士と言う職業を目指すことはないであろう。


『 先輩、魔力少ないですね。ほんとに魔導士希望なんですかっ！！！！ 』


良い笑顔だった。そう、とてもいい笑顔だったのだ。何も知らない無垢な幼児の様な笑顔と言葉の明らかな矛盾に青年は固まった。かちりと、思考や体ごと停止させた。


そしてそのまま、にっこりとした笑顔で " 良い所に案内してあげるよ " なんて言葉を共に競技場へと足を進めた。そして一言。


「 .. その調子に乗ったクッソ面を潰してやるよ餓鬼が 」


まぁ、そう言うことである。





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