【ハイキュー】目立たないけど特待生。

れべるよんじゅーに ページ42

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突然だが、この世の魔法には詠唱魔法と創作魔法と生活魔法がある。


詠唱魔法は、火、水、緑、闇、光、と種類に分かれていて、人によって得意不得意の分かれる魔法である。とはいえ、不得意でも使えない訳ではないので、毎日血吐くほど練習すれば使える様になる。


創作魔法はお察し。私の得意分野である。魔導士は死ぬまでに魔導書一冊分。つまりは、２００個作れれば優秀と言われてる位、高難易度な魔法。因みに一つ作るにも相当な時間と魔力を使う。


一つ作るのに、最短で半年。最長で１年ほどだろうか。作ろうと思えば小学生でも作れるが、半年は魔力切れで寝込むことを覚悟しておいた方がいい。その代わりに、超が付くほど強力魔法が作れる(一部例外アリ)。


生活魔法を言わずもがな、生活するうえで使う魔法である。大体が小学生の時に習うもので、大抵の人間が使える。


そんな生活魔法を、たくさんの人間がいろんな魔法を使って生活している。


子供が付加魔法をかけて足を早くして居たり、老人が浮遊魔法で家具をぷかぷか浮かせて家に帰って居たり、夫婦が家の鍵を施錠魔法で閉めて居たり。町にはいろんな魔法が溢れかえっている。


「 ままぁ！！見てみて風船がお空飛んでるよっ！！！ 」
「 ふふ .. お散歩かしらね 」


　___ そう。溢れかえっているはずなんだ。


『 なんで、ここには魔法を使っている人が一人も居ない .. ？ 』


魔法を使っている人も、魔法を使おうとしている人も誰も、誰もいない。それに魔法も使えない。


何度やっても、魔法と言うものが使えない。まず、魔法書が出てこない。何度出そうとしても出てこない。それなら、なんて詠唱魔法を唱えても何も起きない。今の私はただ中二病なセリフ呟いているやばい奴である。


『 おいおい、まじで川西先輩何してくれちゃってんだよ .. 』


これがあの人の魔法だとしたら私には一発あの人を殴る権利があるはずだ。いいや絶対に殴る。十発くらい殴ってやる。え？だって魔法っちが使えない世界だよ？？？不便すぎだろおいまじで


少なくとも２０回は一日に使うからな？？？施錠魔法だったり、浮遊魔法だったり、風呂炊くのだって、ご飯作るのだって。それに強制周囲嫌悪魔法がなきゃ及川さんにイタズラできないじゃん。私やだよそんなの。


とりあえず川西先輩ぶん殴る。


そう心に誓った私は、とりあえず何て心を落ちつかせ、この道の世界に一歩踏み出すことにしたのだった。




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