【ハイキュー】目立たないけど特待生。

れべるよん ページ4

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「 模擬戦やるから男女ペアで組めー 」


そんな声と共に一斉に動き出す生徒。隣に座ってた元気くんも他の子のところに行ったらしく、隣の席はぽっかりと空いていた。


『 めんどくさ。今から授業抜けても文句言われないでしょ｡ 』


模擬戦に全力な面倒くささを覚える教室から立ち去ろうと動き出した時。その行為は高身長野郎によって阻まれた。そう、高身長野郎に(強調)


「 待って。助けて。 」
『 ど、どうしたの .. ？ 』


がっしりとホールドされた腕。出先は誰だ、なんて腕をたどっていったところ掴んでるのはセンター分けの男子。誰こいつ、なんて内心愚痴りながらも笑顔張り付け言葉を紡ぐ。笑顔で対応しとけば世の中どうにかなるの方式フル活用である。


「 ペア組んで｡ 」


さっきの独り言が聞こえていたのかはたまた扉に向かっていたからそう感じたのかどっちでもいいが答えはＮＯ。模擬戦とかめんどくさい。嫌い。帰る。


『 .. 後ろにいっぱい居るじゃん 』
「 居ない｡ 」


居るだろ、なんて突っ込みをした所でその後ろに控えてる女子達達からの舌打ちを食らう。え？私悪くなくない？悪いのこいつじゃない？なんて思うが離されない腕と死にそうな瞳に少し心が揺れる。


「 今日の昼おごる｡ 」
『 よっしゃ、のった｡ 』


おっと、急速に心が揺れたぞ。いや、食欲大事。ごはん大事。


『 闇光 A。よろしく｡ 』
「 ．．．ん、闇光ね。国見 英｡ 」
『 おっけ、国見ね。 』


テンプレート様な挨拶を済ませると国見の後ろにいた女子たちはぞろぞろと列をなして去っていく。最初からそうしてくれれば今頃寮についてたのに。そうは思うが仕方ない。


『 ... なんか、国見って聞いたことあるよーな .. ？ 』


国見に先生へのペア報告を押し付け思考を巡らす。どこかで聞いたことのある彼の名前が頭の中をぐるぐると駆け巡る。


＿＿＿＿わ、私の国見君に近すぎ！！


＿＿＿＿あんたごときが色目使っても振り向きもしないのに！！



わ た し の く に み く ん


私のせいか、目の前でくしゃみをかます国見にしっかりと同情の視線を送っておいた。良かったな国見。お前の人権はあの化粧の濃い奴にあるらしいぞ。






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