きっかけ ページ4
《あなたside》
「あの……?」
『ん!え!あ!はい!!』
呆然としすぎて返事するの忘れてた。笑
「これ自分のと違いますか?」
あきらかにイライラしてるな…
え、まって健ちゃんだよね??
マスクしてるけどー……
多分あの二重幅と眉毛と目の形と声と……
健ちゃんだ……
絶対健ちゃんだけど多分健ちゃんの人が持ってるのはスポ○ジボブのキーケース
わたしのだ…
『私のです…ありがとうございます…』
「ならよかったわぁ、キーケースやったでないと困るなって思って焦ったんやで笑」
ホホホホホホホホホといつもの笑い声で私を見る
間違いない。笑
『あの、私さっきバクステで会った鈴川です』
たぶんおぼえてないだろうな と思ったけど聞いてみる
「あー!やっぱり!? 大好きですってようあんな恥ずかしいことを……笑」
『伝えなきゃ後悔するから……』
「嬉しかったで!ほんまにありがとうまた来てな」
と言い残し一歩ずつ後ろに下がっていく健ちゃん
あ、ダメ行っちゃう
『健ちゃん!あの、、、もういくんですか?』
「あー、うん。明日もあるしなライブ。」
そっか、そうだよね。
私は健ちゃんのこと知ってても、健ちゃんは私のことを知らなくて初対面なんだ。
「んーーーでも俺も」
と彼は言い、私の手にあったスマートフォンをとりメモアプリに何やら打ち込んでいく。
「はい」
彼から渡されたスマートフォンを見れば数字とローマ字が並べてあって〈kenjiro2580〉て書いてあった
『えっと……?』
「分からん?笑 俺のLINEのID。 教えたの君だけだからな? これは俺と君の内緒事な」
ひらひらと手を降り、ドームへ続く道をスタスタと歩いていく。
私…、健ちゃんとLINE交換した…??
バクステからの健ちゃんと遭遇からのお話ししてLINE交換……?
こんなうまい話があるわけないとスマートフォンを確認したけどやっぱり書いてあるID。
『ちょ……まじか……』
立ち尽くしていたけど
気づけばもうとっくに7分経ってて終電まであと3分。
『やっば!!!!!』
さっきまでの興奮を押しころし全力でほんの少しだけあるヒールをカツカツならしながら走る
…
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作者名:愛花 | 作成日時:2017年3月15日 13時