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お昼、急いでご飯を食べて学食へ。
『大倉くん』
2年生が帰ってきて、混み合う学食の中からなんとか見つけ出す2人。
丸「お!Aちゃん!」
『丸山くん、こんにちは』
丸「こんにちは〜」
大倉くんは、一瞬こっちを見たと思えば、
残り少ないカレーを口に放り込んだ。
『ノートと飲み物、ありがとう』
大「……ん」
丸「ん?なになに?」
『あぁ、大倉くんがノートを…』
大「ごちそうさん。まる、俺先行く」
私の言葉を遮るように大倉くんが席を立つ。
丸「なに?なに?」
『…大倉くんって、昔からあぁなの?』
丸「昔からなんかなぁ。僕高校からしか知らんねん」
『そっか…』
なんで、あんなに冷たいんだろう。
逆に、あの電話で大倉くんにあんな声を出させたのは誰なんだろう。
『……昨日』
丸「ん?」
『昨日、大倉くんが電話してたのを聞いてね。すごい優しい声で話してて…』
本当の大倉くんはどっちだろう。
丸「多分幼馴染ちゃうかなー?」
『幼馴染?』
それと同時に丸山くんのケータイが鳴った。
丸「…うそ…ほんまに?…うん、すぐ行く」
『丸山くん?』
丸「ごめん、急用入ってもうた。僕行くな」
『あ、うん…』
もう入学してからしばらく経つけど、
あんな顔の丸山くん見たことない。
安「おー、おかえりー。どーやったー?」
『お礼は言えたよ』
安「よかったよかった」
それ以外は何も聞けなかったけど。
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ゆりかご(プロフ) - paruru1012さん» コメントありがとうございます!そうやって言って貰えて嬉しい限りです( >_< )気持ちに応えられるように頑張って書きたいと思います! (2021年3月20日 23時) (レス) id: ffb8278a16 (このIDを非表示/違反報告)
paruru1012(プロフ) - 今1番気に入っていて先が気になる作品です!無理にならないペースで更新頑張ってください! (2021年3月20日 17時) (レス) id: 61555b5d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりかご | 作成日時:2021年3月10日 2時