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わー、もうこんな時間になっちゃったよ。
早く帰んなきゃ。
『失礼しました』
終わってなかったレポートを完成させて、
担当の先生に出してる間に校舎には誰もいなかった。
飲み物買ってこー。
大「うん…うん…そうなんや。ほな平気そうやな…うん…無理したらあかんで？…うん…まだ学校…」
この声、大倉くん？
こんな柔らかくて優しい声出せるの？
どーしよう。
大「なにしてんの」
『…飲み物…買いに来て…』
大「買ったらええのに。盗み聞き？」
『違うし！！』
ドスドスと足音を立てて、
可愛げなんて1mmもない。
ﾋﾟｯ…ｶﾞﾀﾝｯ…
『ねえ』
大「なあ」
静かな校舎に、2人の声が重なる。
大「なに？」
『ううん、大倉くんからいいよ』
大「……んや、ええわ。忘れた。」
『…さっきの…』
大「…？」
『電話…彼女？』
この時、初めて大倉くんと目が合った気がした。
大「…ちゃうけど…彼女やったらなんやったん？」
『別に』
大「…？……俺のこと好きなん？」
『はぁ？！そんなわけないでしょ！！帰る！さよなら！！！』
また可愛げもなくドスドスと歩いて帰る。
『ただいま〜』
優「おかえりー。遅かったね？」
『レポートやってたー。』
優「ご飯食べちゃいなー」
『あとで食べるーー』
先に明日提出のノートやらなきゃ。
『…あれ、あれ？』
手で持ってたファイルに挟んであったはずなのに…。
ちゃんとこの手で握って帰ってきたのに…。
『ねえ優ちゃん』
優「んー？」
『私のノート見なかった？』
優「ノート？何の？」
『明日提出のやつ』
優「えー、わかんないなぁ」
どこやっちゃったんだろう。
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ゆりかご(プロフ) - paruru1012さん» コメントありがとうございます！そうやって言って貰えて嬉しい限りです( >_< )気持ちに応えられるように頑張って書きたいと思います！ (2021年3月20日 23時) (
レス) id: ffb8278a16 (このIDを非表示/違反報告)
paruru1012(プロフ) - 今1番気に入っていて先が気になる作品です！無理にならないペースで更新頑張ってください！ (2021年3月20日 17時) (レス) id: 61555b5d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年3月10日 2時
