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大「まだここおる?」
『でも戻らないと心配させちゃうし…』
スマホの時計をちらっと覗く。
大「戻ろか」
『うん』
繋いでた手を離して、
出口へ向かって歩き出す。
『あっ!!』
大「ん?」
『いや…その…』
亮と話す約束してたの忘れてた…。
これ大倉くん言ったら嫌だよね?
私だったら100%嫌だし!!
大「なん?」
『…大倉くんって』
大「ん?」
『嫉妬とか…しますか?』
そう言うと、大倉くんの顔が少し歪んだ。
大「…安田くんのこと?」
『あっ、ううん、違うけど…』
そっか、そっちのこともあった。
大「嫉妬か…うん、人並みにするかも」
少し長い前髪から覗くキラキラした大倉くんの目。
『…このあと、亮に話そうって言われてて…』
大「あーー……」
大倉くんが襟足あたりをいじる。
大「それ、俺が嫌って言ったら行かへん?」
『ちゃんと断ろうかなって思ってるよ』
大「……嫌や」
なんだ、大倉くんのこんな顔見たことない。
大「けど、行ってええよ」
『えっ』
大「俺と付き合ったのは今やけど、錦戸くんとの約束は前からやろ?まぁ俺と付き合っててそんなことになってるならシバくけどな」
デスヨネ。
『ほんとに行っていい?』
大「そんなこと言って俺の気変わっても知らんで。」
『はい。いってきます。』
大「ん。いってらっしゃい。」
そう話してるうちに出口が見えてきて、
そこを出れば班のみんなが待っていた。
安「あ、おった〜。」
丸「平気やったー?僕怖くて怖くて…」
『うん!平気だったよ〜』
大「俺先戻るから」
『あ、うん』
いつも通り風な大倉くんが先に戻って、
その場に残った4人で無言に。
丸「僕らも戻ろか^^*」
安「せやな^^*」
ニコニコな2人が会話を切り出し、
その流れでみんな部屋に戻ろうとする。
錦「A」
『うん。わかってるよ』
錦「ん。ほなまたあとで」
亮はなぜか別の道へ行ってしまった。
女の子に呼び出されたのかな??
安「Aちゃん」
『ん?』
安「ちょっと話そ^^*」
『…はい。』
やっぱりなにも隠せないか…?
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ゆりかご(プロフ) - paruru1012さん» コメントありがとうございます!そうやって言って貰えて嬉しい限りです( >_< )気持ちに応えられるように頑張って書きたいと思います! (2021年3月20日 23時) (レス) id: ffb8278a16 (このIDを非表示/違反報告)
paruru1012(プロフ) - 今1番気に入っていて先が気になる作品です!無理にならないペースで更新頑張ってください! (2021年3月20日 17時) (レス) id: 61555b5d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆりかご | 作成日時:2021年3月10日 2時