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梅雨入りしたある日。
安「カフェは無理そうやな〜」
『雨やだもんね〜』
空き時間をカフェで過ごせず、フリースペースでおしゃべり。
安「合同研修の班決まった？」
『まだ全然。もうみんな決めてるのかな？』
安「一緒に組まへん？」
『いいよ〜。』
章ちゃんと一緒ならまぁやっていけるはず。
『あ…』
安「あはは…」
錦「よろしゅう」
丸「一緒やなぁ！」
大「…」
何だこの地獄絵図。
安「なぁっ)ﾎﾞｿｯ」
『ん？』
安「平気？」
『平気ではないけど…しょうがないし…笑』
この班で乗り切るしかないんだ。
錦「A、よろしゅうな」
『うん！よろしく』
丸「Aちゃんっよろしく」
『よろしくね〜』
挨拶してくれる2人の奥で仏頂面の大倉くん。
『大倉くん』
大「…なん？」
『よろしく』
大「…ん」
なんか、入学当時に戻ったみたい。
『章ちゃん、荷物平気？』
安「おん！平気〜」
バスに乗りこみ、座席につく。
うちの班は奇数だから1人だけ余る。
大「俺ここ」
丸「ほんま？ほな僕錦戸くんと座るな」
安「Aちゃん僕の隣で平気？」
『全然！』
結局、大倉くんが1人で座った。
最初は少し浮かれて話していた車内も、
段々と静かになっていき、私も眠りについた。
ゆらゆらと揺られて、しばらくすると目が覚める。
するとそこには誰もいなかった。
『PAか…』
どうやら休憩中らしい。
みんな行っちゃったみたい。
『わっ…』
立ち上がって席を見渡すと、すやすやと眠る大倉くんがいた。
『…大倉くん』
大「ん…」
少し揺すって起こすと、
重たそうな瞼を開いた。
大「ふふっ…笑」
『ん？』
私の顔見て笑った。
そんな面白い顔？
大「…可愛い」
『…え？』
大倉くん、寝ぼけてる？
大「他の奴らは？」
『え？あ、あの…』
大「…ん？」
『…休憩中…です』
大「ですって笑。行かへんの？」
『私は別に』
大「そ。ほな俺もここいよ」
大倉くんは一体何人いるんだろう。
不思議だ。
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ゆりかご(プロフ) - paruru1012さん» コメントありがとうございます！そうやって言って貰えて嬉しい限りです( >_< )気持ちに応えられるように頑張って書きたいと思います！ (2021年3月20日 23時) (
レス) id: ffb8278a16 (このIDを非表示/違反報告)
paruru1012(プロフ) - 今1番気に入っていて先が気になる作品です！無理にならないペースで更新頑張ってください！ (2021年3月20日 17時) (レス) id: 61555b5d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年3月10日 2時
