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『おはよ』
村「ん…」
『ご飯できてるよー。私このあと出かけるから』
村「病院？」
『うん。そんなにかからないと思うけど』
村「わかった」
信ちゃんと付き合って、
あっという間に時が流れた。
毎日幸せで、
揉める日もあったけど、
信ちゃんが謝ってくれて仲直りできた。
医「子宮頸がんです。」
頭がぼーっとして、何が何だかわからなかった。
『その…あの…』
医「全摘出の手術が…」
話が何も入ってこなくて、
書類を全部貰って家に帰った。
『……ご飯、作らなきゃ』
書類を信ちゃんの目に入らない場所に隠して、
キッチンに立って晩ご飯の準備をする。
村「ただいま」
『おかえりー』
村「病院どうやった？」
『結果まで時間かかるんだって！後日発送するから〜って言われた』
村「そう」
『明日休みだね！なにしようか』
村「ドライブ行こ」
信ちゃんの顔が見れないまま、ご飯を並べる。
『ドライブー？明日でしょ？どこがいいかな』
村「ご飯食べたらすぐ。行こ」
『え？』
村「あかん？」
『あ、ううん、いいよ、行こうか』
信ちゃんが着替えて、
2人でご飯を食べる。
『どこ行くのー？』
村「お楽しみや」
運転する信ちゃんの隣に座って、
窓の外を眺める。
村「東京も悪くないな」
『東京はいいとこだよ』
しばらく走って、とても綺麗な景色が見える場所に
車を停めた。
村「さっ…」
おもたーい沈黙が流れる。
信ちゃんはきっと何かに気付いてる。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年8月31日 5時
