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特に体に問題はなく、
退院することが決まった。
退院すればすぐに新学期が始まって、
私はいよいよ特進に通うことに。
錦「A」
『あ、おはよう』
後ろから話しかけられて、
その方向を見れば寝起きの亮が立っていた。
錦「平気やったん？」
『うん。』
そう話しているとしれっと荷物を持とうとしてくれる。
『え、いいって』
錦「ええから」
『えなに。本当にいいんだけど』
私のカバンの持ち手で綱引き状態。
錦「可愛くないな」
『そんなの前から知ってるでしょ』
肩を軽く小突かれて、
その反動でまたしれっと道路側へ。
『ねえ亮？』
錦「俺がしたくてしてんねやからなんも言わんといて」
そのまま一緒に教室へ行く。
すると元気な声が聞こえてきた。
丸「Aちゃーん！！」
『丸山くん！』
丸「なんや、2人一緒やったんや！」
『うん、たまたま会って』
錦「俺がなんぱした」
『やめてよ笑』
さっきのお返し、と言わんばかりに
亮の肩を小突いた。
大「まる、俺飲み物買ってくる」
丸「おー、いってらー」
久しぶりに見た大倉くんの姿。
私の横を通る時、
一瞬だけ目が合った気がした。
丸「ほら！席行こ！」
『うん！』
丸「僕の近くやねんで〜」
『ほんとー？』
丸山くんに手を引っ張られるがまま、
あっという間に席についていた。
ｺﾄﾝｯ
『え…？』
大「…おめでとう」
大倉くんは私の机の上に飲み物を置いて、
それだけ言い残して自分の席へ行ってしまった。
ﾄﾞﾝｯﾊﾞﾝｯ
??「はぁっ…」
わ〜、隣の人ぶちギレてるよ…。
どんな人だろう…。
『っ…』
??「…(睨)」
え、私嫌われてる？
大丈夫かな。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年5月23日 2時
