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大倉side
浅「大倉くん、何にする？私あれにしようかと思って」
「うん、せやな…ゎっ…」
浅「あれ？大倉くん？」
まるで映画のように、
人混みから伸びた手に引っ張られた。
「びっくりした…」
??「何してんねん！！」
「…安田くんこそ、なにしてんねん」
安「何してんねんちゃうわ！」
俺より頭1つ分違う安田くん。
プンプン？プリプリ？怒ってる。
安「わざわざ俺にチケット渡してきたんやろ？！」
「……友達がどうしてもって言うから譲ったって言ったら…浅山さんがその日のうちに新しいチケット取ってきてん…」
正直、鳥肌が立った。
「すっごい眼光でヒステリックになりながら言ってきたから…これ以上はどうしようもないなと思って…」
〜〜〜〜〜
浅「ほら、これで行けるよ？！」
「うん」
浅「私たちの初デート記念日なんだからね？！」
「…けどさ、毎月同じ日に記念日デートする必要ってある？」
浅「大倉くんは私のこと好きじゃないの？！記念日だって全然覚えててくれないじゃん！！」
「…(付き合った日以外覚える必要ないやろ)」
浅「ねえ、なんで黙ってるの？！この前のハグ記念日も、キス記念日も、全部忘れてたよね？！」
「わかった…」
浅「わかってないじゃん！！初めてエッ…「わかった！！！！」
浅「なんで、そんな大きな声…(泣)」
「わかった…遊園地、行こ？」
〜〜〜〜〜
「…ごめん、安田くん…彼女待ってるから」
安「別れろや。ほんまに。」
「…うん」
安「大倉くんの為を思ってんねん！」
「…今別れたら…俺刺されるから…笑」
今はまだ、別れられへん。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年5月23日 2時
