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丸山side
今日は久しぶりに大倉と飯。
待ち合わせはいつも地元の駅で、
俺はいつも10分前には着くようにしてる。
大「まる、おまたせ」
「おー。遅いぞ……なに、その傷」
ケータイをいじってると大倉の声がして、
声の先を見てみれば顔に傷を作った大倉。
「な…話って…その傷も関係してるん？」
大「…うん」
なんだかシャキッとしない大倉と急ぎ足で店に入る。
いつも通りの店でいつも通りの注文をして、
たまには違う店も行ってみたい気もするけど。
「で？」
大「…浅山さんと付き合ったやんか、俺」
「うん。続いてるんやろ？」
大「…別れ話してん」
その大倉の言葉に、
俺の脳内では色んな嫌な想像が浮かぶ。
大「…名前は出してへんけど、Aちゃんのことがまだ好きやって言うたら…」
大倉の表情はどんどん暗くなった。
大「カバンやらなんやら、その辺にあるもの全部投げつけられて…」
「その時の傷…？」
大「…うん」
俺の嫌な想像も的中。
どうしたらええかわからなくなった。
大「泣きじゃくられて、私の方が絶対好きなんだから別れないって」
「そんな…」
なにを持ってAちゃんより浅山さんの気持ちが大きいって決めてんねやろ。
「大倉…」
大「…まだ、もう少し付き合ってみようと思う」
「別れろって…！」
大「…次別れ話したら、ほんまに刺されるかもな、俺…笑」
ほんまに笑い事ちゃうで。
どうにか、どうにかせなあかん。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年5月23日 2時
