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Aside
安「なーあー」
『んー？』
安「もうバレンタインやで？」
『今年も全部義理かな〜』
本当は何が言いたいか、よ〜くわかるよ。
安「話したらええやん」
『話してるよー？ふつーに。』
安「ちゃうくてさ〜」
きっと私は、自分を防御してる。
安「行ってまうで？」
『……うん』
大倉くんに留学のことを聞いて、正直驚いた。
私の知らない間にそこまで話が進んでることに。
『でも…んーー…』
安「なにー？」
今の関係が心地良いと言ってしまえばそれで終わり。
やっと話せるようになったのに、
告白したらまた元通り。
そんなの勘弁だ。
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大倉side
丸「なぁ」
「ん？」
丸「もう2月やけど」
「うん。」
せやな、としか返せへんねやけど。
とか言いつつ、ほんまはわかってる。
丸「言わへんの？」
「…今言ってなんになる？」
ほんまは言いたい。
「それに、最近はやっとまともに話せてんねん。俺が告白してまた関係崩れたら嫌やし」
丸「…大倉」
「ん？」
丸「俺はお前を許さへん！！もっぺん話してこい！！」
そう言って俺の背中を強く押したまる。
見事に講義室から追い出され、
その先で誰かとぶつかった。
「あ、すみませ…」
『ごめん！平気？』
俺ら、こんな身長差あったんやっけ。
錦「A、俺先入ってるで」
『え？うん』
また錦戸くんかい。
なんで俺とはしばらく話さんかったのに、
錦戸くんとはなんの気まずさもなく話せんねん。
「……あのさ」
『…ん？』
俺は、今なにを言おうとしてんねやろう。
なにを1番、伝えたいんやろう。
「好き…やから…」
『………え？』
「…ごめん、来て。」
Aちゃんの腕をがっちりと掴む。
「まる！次の授業ごめん！」
丸「あいよ〜」
スタスタと歩いて、
あっという間に駐輪所へ。
「俺、今日バイクやから」
『あの！』
「…？」
『…荷物、置いてきたい』
そうやった。
急に引っ張ったからそのまま来てもうた。
「ごめん、ロッカー入れてくる？ってかまず…授業、ごめん」
『…ロッカー、行ってくるから…これ持ってて』
持ってた紙袋を手渡され、
すごい勢いで歩いていってしまった。
「はあぁぁぁぁあ〜〜〜………やらかした」
ケジメ付けな。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年5月23日 2時
