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Aside
最近大倉くんが学食に来ない。
理由はよくわかってない。
あれ以来、話してもいなければ会ってもいない。
『お水持ってくる。みんな平気？』
安「平気ー」
丸「僕も平気！」
錦「俺ほしい」
『はーい』
私1人だけ立ち上がって、
人でごった返す中を歩く。
安「最近大倉くん来うへんやん」
丸「んー……彼女できてん。ほら、この前突っかかってきた浅山さん」
錦「え、あそこ付き合ってるん？」
丸「うん。授業移動するのもほぼ一緒やし、お昼も浅山さんがお弁当作って持ってきてんねん。せやから僕が邪魔者〜って感じ。実際、浅山さんにはそーゆー目で見られてるしな。」
安「へー。あの子そーゆータイプなんやな」
錦「初めての恋人やから少女漫画みたいなことしてるんやな」
丸「決めつけたらあかんて笑」
錦「いや、絶対そうやろ」
安「いつから付き合ってるん？」
丸「確か冬休みとか？」
なにかを話すみんなの元へ戻る。
『はい亮』
錦「ありがとう」
丸「なぁ、Aちゃんのお祝いさー」
安「あ！せやなあ！」
ずっとその話してたのかな？
本当に優しい人たちだ。
安「あ、僕ら急がな」
『そうだ！お願いされてたね』
安「ほなお先に！」
『ばいばい！』
急に仕事を思い出して、
急いで食器を片付け、学食をあとにした。
『章ちゃん』
安「ん？」
『…今日話したいことあるから、帰り時間いいかな』
安「話？ええよ」
せめて、章ちゃんにだけでもちゃんと伝えよう。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年5月23日 2時
