初恋は大人味 (ページ8)

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大「足元気ぃつけや」

『うん』

大倉くんと2人で海に入った。

大「狭山さん泳げへんの意外やわ笑」

『スポーツぜーんぶダメやで？笑』

私は1歩ずつ深い所へ行き、

お腹辺りまで水面が来たら大倉くんが持っていた浮き輪を付けてくれた。

『大倉くん足届いてる？』

大「んー。つま先だけ？」

『危ないよ～』

大「浮き輪捕まってるから平気やって笑」

私が入る浮き輪に捕まっている大倉くん。

大「なんか、こーゆーカップルおるよな」

『確かに笑』

そう話すと、噂をすればなんとやら。

同じ態勢のカップルが私たちの前を横切った。

大「…狭山さんの好きな人ってさ」

『うん？』

大「…どんな人？」

どんな人、か。

『…大人だよ』

大「…？」

『5個上なんだけどね、会った帰りはいつも送ってくれて…』

その帰りにキスをすると、いつもお酒の匂いがする。

大「…ええな」

『ん？』

大「ううん。行こっか」

そう言うと大倉くんが浮き輪を押してくれて、

みんなの所へ戻った。

と「どうだった？」

『え？』

と「いい感じだったじゃん」

『見てたんだ笑』

まぁ、私もとしはのこと見てたけど。

『としはは？』

と「ばっちし。」

『よかった^^*』

すぅくんのTシャツ、

特別な柔軟剤で洗っちゃおっ。

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