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Aside
母「お正月渋谷さんがおいでって言ってたで？」
『私だけちゃうやろ。』
母「おとんもおかんも。」
そう。
毎年どちらかの家で一緒に年を越す。
と「コンビニ行ってくるー」
『おかしなに食べたーい？』
みんな正月番組を見ながらこたつでくつろぐ。
その中、私ととしはは2人でコンビニへ。
と「大倉くんのことフったんやろ？」
『うん』
と「なんで？もったいない。」
『…フってくれって言われた』
やっぱり驚くよね。
と「それで？」
『そんで？って…そのまんまやで？』
と「そのまんまて…あ、レシート大丈夫です」
飲み物とお菓子の入った袋を2人で半分こする。
高校生にもなってなにしてんねやろ。
挙句の果てにその辺の石ころを蹴り始める始末。
『…まだすぅくんのこと好きなんやろ？って言われて…否定できひんかった…』
最近買った靴を見つめ、つま先で石ころを蹴飛ばす。
渋「それほんま？」
『すぅくん…？』
転がった先を見れば、
寒そうなすぅくんが立っていた。
と「私先帰るから。お兄ちゃん、Aのこと頼むで」
渋「ん。」
なんですぅくんがここにおるんやろう。
『…すぅくん、私…』
渋「……うん？」
前みたいに公園に入って、
ベンチに座る。
ただ、私たちの間には距離が置かれていて、
やっぱり元通りではないんやな、と思ってしまう。
まぁ、当たり前か。
渋「……18になるまで待とうと思っとった…」
『…うん…』
渋「…彼女居るふりも友達に手伝ってもらっとった…」
なにそれ、そこまでしとったん？
渋「………Aが好きや」
『…うん…』
顔が見たいけど、
恥ずかしくてそれどころじゃない。
渋「…付き合おう…」
『…うん』
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年2月15日 3時
