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渋谷side
「なぁ」
??「んー？」
「キスマ、付けてくれへん？」
俺の前でスキンケアをする姿。
もうだいぶ見慣れたな。
??「なにーよ急に笑」
「…別に」
??「そんな不安にならんでも、平気やで？」
うん、知ってる。
「なぁ頼むから」
・
・
・
「やす」
安「そんなことしてまで？」
「……ちゃんと…待つって決めたから」
安「でも、彼女おるふりまではせんくてええと思うけどなぁ」
「って言いながらお前は付けるんやな…」
安「ふふっ笑…ん…」
服ぎりぎりの所にやすが吸い付く。
安「ん、付いたで」
「ありがとう…」
安「…好きって伝えてもええんちゃう？」
「……言われへん…」
まだ、まだやねん。
安「もー、そんな好きなのになー。」
「……うん」
ローラーを顔にかけながら呆れ顔のやす。
安「毎回酔ってること言い訳にしとったらいつか酒に飲まれるでー笑」
「…好きで好きで…どうしようもない恋って…あるんやな」
安「そうやでー？」
辛ーいやろ。と、
今度は自動のローラーを顔にかけている。
「…あと1年…待つねんから」
安「そう。」
ええんちゃう？って、
随分他人事やなあ。
安「急に沙羅ちゃんと別れるから何事かと思ったわ笑」
「何年前の話してんねん…」
ずっとずっと、昔のような気がする。
安「もう何年？5年くらい経つん？」
「…うん…5年」
〜〜〜〜〜
沙「すばるがそんな人だと思わなかった…」
〜〜〜〜〜
そう、5年。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年2月15日 3時
