初恋は大人味 (ページ18)

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と「A、私お兄ちゃん迎え行ってくるわ」

『うん。大倉くんと回るから、なんかあったら連絡して』

私ととしはと大倉くんは1番遅い時間にシフトを入れて、

それまでは校内を自由に回る。

物が売り切れてしまえばシフト入らなくて済むからとか、そんなずるい考えでは無い。

全然違う。全然。

文化祭初日がそうだったからとかじゃない。全然。

大「なに食べたい？」

『なんか甘いの食べたーい』

大「クレープ？」

『あり！』

あ、つぶつぶアイスも出てんねや！

あとで行こー。

大「いちご？」

『うん！』

イチゴとバナナ、両方頼んでお金を払う。

『え、お金…』

大「ええよ。」

『じゃあ次私奢る。』

大「いらんいらん。」

『あかん！』

渡されたクレープを2人で食べながら次へ、また次へと目的地へ向かう。

大「お、姉貴」

？「忠義ー！」

大倉くん、お姉さんおったんや。

大「来てたん？」

？「母校の文化祭やもん」

どこかで見たことがある。

？「いやー、懐かしいわ」

大「老けたな笑」

？「しばくで。」

どこで見たんやっけ？

？「あら、こんにちは」

『こんにちは…』

？「………？」

大「？どないしたん？」

そうや、思い出した。

？「…懐かしい顔やわ。懲りずにすばるのこと追っかけてるん？」

大「Aちゃん！」

気が付けば勝手に足が動いていて、

誰もいない旧校舎の教室へ入った。

『…(泣)』

あの人、すぅくんの家の前におった人や。

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