初恋は大人味 (ページ13)

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『ただいまー』

母「おかえりー。すばるくん来とったで？」

『え？すぅくん？』

母「おん。Aおるか聞かれて、おらへんよーって言うたら帰ってもうた。」

変なの。

母「なんか約束しとったなら連絡しいやー？」

『んー。』

してへんけど、

なんか用があったから来たんやろうなあ。

『コンビニ行ってくる』

母「いってらっしゃーい」

アイスが食べたくて、

日焼け防止のパーカーを着て財布とケータイを握ってコンビニへ向かった。

店「362円になります」

『はい』

今日はいつもと違うアイスを買って、

なんとなく、いつもすぅくんが食べてるアイスも買ってしまった。

『あとで届けよ～』

としはの分も買えばよかった。

『…え？』

帰宅途中、

最後の曲がり角を曲がると2人の姿が。

渋「元気にしとった？」

??「うん。すばるも元気そうでよかった」

誰？あれ。

渋「家入る？」

??「ううん。いいや。入ったら私なに言い出すかわからへんよ？笑」

咄嗟に物陰に隠れて、

2人の声に耳をすませば、

聞きたくない様な内容ばっかり聞こえてくる。

ﾎﾟﾂｯ…ﾎﾟﾂﾎﾟﾂｯ…ｻﾞｰｰｰｰｰｰｰ……

『…(泣)』

来た道を戻り始めれば、

急な雨に振られてしまった。

『…ｸﾞｽｯ…(泣)』

？「お嬢さん」

『…大倉くん…(泣)』

大「こんなとこでなにしてるん？」

『…もう…もうしんどいよ…(泣)』

田「大倉ー？なにしてんのー？っと……大丈夫？」

雨の中なら泣いてるのバレないと思ってんけどなあ。

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