初恋は大人味 (ページ11)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:15,362 hit

11 ページ11

.

大「狭山さん、おはよう」

『おはよう！海以来やね～』

大「せやなー。渋谷さんは？」

『あー、夏風邪。新学期そうそう可哀想。』

大「あら。大変やなあ」

大倉くんと肩を並べて

教室へ向かう。

『あ、田中くんや。』

大「ほんまや」

窓際から3列目の1番後ろ。

『田中くん、おはよう』

田「！…おはよう」

『としは風邪ひいたみたいで笑。私でごめんな笑』

田「別に…」

大「田中ー、お見舞い行ったれや～笑」

田「なんやねんお前関係あらへんやん！」

まだまだ暑いのに、2人揃ってベタベタしてる。

大「あ、お昼3人で屋上行かへん？」

『え？』

大「ほら、渋谷さん今日おらんやん？」

『私は全然いいけど…田中くん嫌じゃない？いつも2人なんでしょ？』

田「別に…ええよ」

大「田中人見知りやねん～。」

そう言われ、お邪魔することにした。

大「ん。弁当美味そう」

田「ほんまや」

『食べる？』

大「ええの！」

田「俺たまご焼き欲しい」

大「ほな俺唐揚げ～～」

『どうぞ～』

うまいうまいって言われて、

作ったこっちも嬉しくなる。

大「あ、そや」

『ん？』

大「恋バナしよ♡」

田「急すぎ…」

恋バナかー。

としはのこと聞きたいかも。

大「狭山さん！」

『え、私？！』

大「当たり前やー。田中と渋谷さんはごっつええ感じなの知ってるし。」

『いや私知らない！！』

大「ええから～。大人な男との恋愛はどう？」

田「大人なん？」

ほんと、大倉くんのスピードにはついていけない。

.