君をこの手で包みたい.2 (ページ34)

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番外編5 ページ34

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『…もう仕事変えようかな…』

あのままあそこにいたら精神的に良くない。

《さっきからなに言うてるん》

『もー。忠義はいっつも知らないフリばっかー』

《は？》

えー？なにとぼけてんの？

《俺、横山やけど》

『えっ！』

ﾌﾞﾂｯ…Pー、Pー、Pー…

最悪だ。終わった。

PRRRRRRR…

【裕】

無理無理無理無理。電話なんて出れるわけない。

明日からの仕事も無理だ。

ﾋﾟｺﾝｯ

横〈会いたい〉

恥ずかしくて顔合わせられない。

横〈そっち向かうから〉

なんでそんな事言うのよ。

ﾊﾞﾀﾝｯ

『はぁ、はぁっ…きついっ』

信号が点滅し始めたのが見えて、

更にスピードをあげる。

横「A！」

『裕っ…』

2人ともいい歳して、

髪もボサボサで、

ちゃんと息も上がってる。

私たちもう歳だね。

横「なに…さっきの電話…」

『……だって…裕、ちょっと前まで私のこと好き好き言ってたくせに急にケータイばっか見るようになるし、何かと思えばあんな知らない女の人にばっか構って…』

裕に抱きしめられて、そのまま話をする。

横「はぁ……あのなあ」

『呆れたでしょ。めんどくさいでしょ』

横「お前はほんまに馬鹿やなあ笑」

そんな優しい顔で笑わないでよ。

横「あれは従姉妹。」

『えっ…』

横「俺は端からお前のことしか見えてへんのに、いつまでも元カレと関係続いてるし…嫌になるのは俺の方やわ」

お互い苦しくなるほど抱きしめ合う。

横「…付き合おう」

『…うん』

横「ははっ笑」

『なによ笑』

横「Aに付き合おって言って無理って返ってこうへん笑」

『今から言おうか？』

横「あ、結構です。」

これが、私の二度目の恋。

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どもども！

ゆりかごです！

番外編終わりです！

次回からは再び『君をこの手で包みたい.2』をお楽しみください！

ではでは！

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