君をこの手で包みたい.2 (ページ33)

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番外編4 ページ33

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『おはよ』

横「おはよー」

朝事務所に入ると、見ず知らずの女性。

女「じゃあ裕くん、また来るね」

横「下まで送るで」

え、なにこれ。

私邪魔者？

『さっきの人は？』

横「んー、まぁ依頼者」

まぁ依頼者。

まぁ？

『今回はいくら取るの？いつもぼったくってるけど』

横「んー、いっても10万かなあ」

『は？！内容は？！』

横「浮気調査」

いくら何でも安すぎる。

横「知り合いやし、しゃーないわ」

『…そう』

知り合いでもそんなに安くする？？

裕がいいならいいか。

と思ってたけど…。

女「裕くん、本当に助かったよ…」

女「裕くん、私もう…(泣)」

女「裕くん、私別れようと思う…」

頻繁に来て何かと思えば裕くん裕くん…。

いい加減にしろ！

『裕、私もう帰る』

横「え？おお。おつかれ」

ここ数週間、忠義とも会わず、

裕もあんな感じ。

『っあーーーー…うまっ…』

1人で飲む酒ほどうまいものはない。

PRRRRRRR…

《もしもし》

『忠義ー、聞いてよー』

《え？なに？》

もーだいぶ飲んじゃったー。

お酒買い足さないとなー。

『忠義と関係切れてさー、裕のこと好きになってたのにさー、既に新しい女がいたのー。嫌になっちゃう』

結局そんなもんだよなー。

ほんと、嫌になる。

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