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あれから大倉くんと距離を置くようになり、
風の噂で、麗奈さんが手術したと聞いた。
まぁ、風というか、この人。
丸「俺と大倉で交互に行くことにしてんねん」
安「そうなんやあ」
錦「まぁよかったやん。ひとまず上手くいったんやろ？」
私の存在忘れられてる？
『…亮、これ食べる？』
錦「ん？もういらへんの？」
『うん、体調良くないみたい』
丸「えー！平気なん？」
安「無理そうなら帰りや？」
違うよ。
安「あれ、大倉くんや」
丸「ほんまや。大倉ー、麗奈は？」
その声に気付いた大倉くんは、
チラッと一瞬私の方を見てから話に入った。
大「麗奈のお母さんが学校行ってきいやって」
丸「麗奈平気やった？」
大「うん。さっきもちょっとだけ話してきた」
そんな話を聞いていると、
なんだか本当に体調が悪くなってきて、
席を外してそのまま早退してしまった。
でも身体というものは正直だ。
学校の外に出るとさっきまでの体調が嘘のよう。
『………行ってみよう』
ずっと迷っていた場所へ足を向ける。
『あの…』
エレベーターに乗って途中で降りて、
別の塔にある端の部屋。
【西園寺 麗奈】
ｺﾝｺﾝｯ
??［はーい］
ドアが開くと、綺麗な女性が1人と、
その奥のベッドに寝ている女性。
『初めまして。私、吾妻 Aです。』
麗奈さんの友人、と言っていいのかわからない。
麗「Aちゃん？」
『あ、麗奈さん…こんにちは』
麗「ママ、麗奈の友達」
麗ﾏﾏ「お散歩行ってくるわね^^*。ごゆっくりどうぞ」
友達でいいんだ。
よかった。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年4月17日 23時
