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『柚葉、おはよう』
柚「おはよう^^*」
目、腫れてる。
泣いたんだろうな。
柚「今日のお昼さ、体育館裏行こうよ」
『…うん』
体育館裏は人気がない。
柚「授業始まる。実験だから行こう?」
『あ、そうだった!』
私は慌てて授業の準備をした。
先「鷺沼ー、飯島ー。遅刻だぞー。」
『すみません!!』
柚「ぎりぎり!」
授業中も休み時間も、ちらちら柚葉の事を気にかけてみたけど、
やっぱり少し無理している感じがした。
柚「うっわー、やっぱここ人少ないねー。」
さー食べよ。と呑気な柚葉の隣に座った。
『柚葉…』
柚「あのねー、フラれちゃったんだ。」
元気のない理由か。
柚「向こうね、ずっと私の気には気付いてたんだって。」
『うん。』
柚「それで、Aと電話したあとにすぐ電話して確かめたんだ。」
『…』
柚「彼女できた。それだけ言われて電話切られちゃった。」
柚葉のこんな顔見ると思わなかった。
柚「だからもう諦めようと思って。遠回しにフラれたようなもんだし。」
『いいの?』
柚「いいわけないよ笑」
わかってる。
柚「けど、これ以上好きでい続けると私も辛いし、本人と彼女にも迷惑かなって。」
やっぱり柚葉は大人だ。
私だったら絶対未練タラタラになる。
『…柚葉は強いんだね…』
柚「……やめてよ…(泣)」
私は柚葉を抱き締めて、
一緒に悲しんだ。
こんな悲しい恋なくなればいいのに。
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作者名:ゆりかご | 作成日時:2021年1月2日 2時