22 ページ22
.
Aside
吉「Aちゃん」
『ん？』
吉「今度の日曜暇？」
大阪から特に進展もなく、
気付けばもう週末。
『日曜かー。午後なら平気かな？午前は寝たい…笑』
吉「全然^^*。映画、Aちゃんが好きって言ってたやつ。僕も見たいから一緒に行こうよ」
『えー！うれしい！行こ！』
日曜の午後かー。
楽しみだなあ。
吉「明日はやっぱりライブするの？」
『うん！3日間楽器触れてなかったから禁断症状出そうだったよ…』
私の話を聞いてニコニコ笑ってくれる吉良くん。
吉「あ、僕係で呼ばれてるんだった。ごめん、行くね」
『うん！いってらっしゃい！』
吉良くんが立ち去ると同時に背後から何かを感じた。
『……なによ』
柚「いい感じじゃないの」
『全然』
わかってるくせに意地悪な。
柚「ずっと様子おかしかったって」
『……うん』
誰か言われなくてもわかる。
やっぱり怒ってるよね。
『…明日、ちゃんと謝ってくる』
柚「来る保証はないけどね。」
『言わないで。』
あと1日。
あと数時間。
そう思えば思うほど時間は長く感じられた。
『えーっと、なぜだか今日は久しぶりなライブな気がします。』
つい先週もやってるのに。
『それでは聞いてください…』
大阪での出来事があって、
ぴったりの曲を見つけてしまった。
『休みの午後昼下がり
駅の道真っ直ぐ駆け上がり
交差点に着いたら人波をかきわけて』
関ジャニ∞のI to U。
その後もカバー曲を歌ったり、
オリジナル楽曲も歌ったりして、
最後はいつも決まってる曲。
『帰ってくるから待ってろよ
我慢できるか？って耳もとで
優しく聞くから
あぁ涙ぽろり』
最後の歌詞を歌って、
その瞬間に立ち去ろうとする姿が見える。
『あのっ…！！！』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年1月2日 2時
