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9月11日土曜日。
今日も変わらずライブをしに来た。
吉「Aちゃん」
『吉良くん！来てくれたの！』
吉「うん。来週イベントなのに頑張るね笑」
『楽しいから笑』
ライブ前、2人で少しだけ話す。
吉「あとちょっとしたら真緒と二階堂さんも来ると思うよ」
『ほんと？嬉しいなあ』
今日はいつもより頑張らなきゃ。
吉「じゃ、あっちで見てるね」
『うん』
吉良くんの歩いていく姿を見送りながらライブを始めた。
いつも通り、何曲か歌った後にいつもの曲。
『帰ってくるから待ってろよ
我慢できるか？って耳もとで
優しく聞くから
あぁ涙ぽろり』
拍手が響いて、それと同時にお客さんが散らばった。
吉「Aちゃん」
『吉良くん、と、海月ちゃん？真緒くん？どうしたの…？』
海「すごいっ、感動してっ…(泣)」
真「よかったよ…ﾝｸﾞｯ…(泣)」
『ありがとう笑』
そのあとすぐに3人は帰っていった。
今週も安田さん来ないなー。
もう2ヶ月くらい会ってない。
安「Aちゃん」
『わっ。え？安田さん？』
安「久しぶりやな」
『お久しぶりです…』
目を合わせられない。
安「テストどやった？」
『頑張りました…』
安「そっか…」
安田さんは私の隣にゆっくりと腰を下ろした。
安「さっきの子、友達？始まる前も仲良さげやったけど」
『あ、そうです…クラスの子で…』
安「ふーん。」
『…あのっ』
安「好きなん？」
少し食い気味に安田さんが言う。
『…へ？ただのクラスメイトですけど…』
安「…そう」
『…あの』
安「ん？」
『…安田さんは…なんで私なんかに構ってくれるんでしょうか…』
ずっとずっと疑問だったこと。
安「…なんでやと思う？」
『え、っと…わかりません…』
安「うん。そんなことやと思った。」
少しだけ微笑む安田さん。
安「これ、あげる」
『え？なんですかこれ…』
安「誕生日プレゼント。1日早いけど。」
『え、だって私安田さんになんにも…』
安「ええよ、会えたし。」
え？
安「僕帰るわ。それ、帰ったら開けてみて」
『あの！！』
安「…？」
『お誕生日おめでとうございます！！』
安「ふはっ笑。ありがとう！笑」
そう言うと安田さんは駅の人混みに消えていった。
『ただいまぁー』
母「ご飯はー？」
『あとでー』
部屋に行き、さっき渡された青い包を開ける。
『えっ…』
中には小さいチャームの付いたネックレスが入っていた。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年1月2日 2時
