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柚葉まだかなー。
ｶﾞﾁｬｯ…
『おかえりー』
柚「今から私の家行こ」
『へ？』
少し目が赤い柚葉。
泣いたのかな。
柚「…お願い」
真剣な顔に流されて、
柚葉の家に向かった。
私の家からそう遠くはない最寄りから何駅か先。
『お邪魔します』
柚「いいよ、今誰もいないし。」
少し薄暗くて、物静かな柚葉の家に入る。
柚「てきとーに座って。散らかってるけど」
とてつもなく綺麗に片付いてる、
女の子らしい柚葉の部屋に入る。
柚「ねえ、聞いて」
『うん？』
柚「まず、さっきの電話でいとこと付き合うことになったの」
『え！おめでとう！すごい！』
柚「このあとの方が聞いて欲しいの」
『うん』
柚「Aに、名前を出していいか聞いて、そしたら俺から言うからって。今から家に来るって。」
ん？
なんで名前出すのにそんな大掛かりなの？
柚「それと…絶対にびっくりしないでね。」
『…？うん…』
それから10分後。
柚葉のスマホの通知が鳴って、
玄関まで迎えに行った。
『なんなんだろう…』
少し不安に思いつつ、
柚葉と彼氏が入ってくるのを待った。
柚［開けるよ？］
ドア越しに聞こえる柚葉の声。
『うん』
それに返事をすると、
ゆっくりと扉が開いた。
『えっ………』
柚「……これ、いとこ」
??「これってなんやねん。」
聞き慣れた関西弁。
『うそ……すばるくん？』
渋「こんにちは」
『こんにちは…』
柚「色々…わかってくれた？」
『…あ、うん…』
そうか、有名人だから、アイドルだから、
私に名前を出しにくかったんだ。
『柚葉』
柚「うん？」
『おめでとう』
柚「…ありがと…笑」
少し恥ずかしそうな柚葉とすばるくん。
『あの、私…』
渋「Aちゃんやろ。eighterの。」
『そうです。柚葉とは関ジャニ∞のライブで出会いました』
渋「おん。やすのファンなんやって？」
『はい。』
渋「そのピック、やすのやろ」
『そうです…笑』
全部知ってるじゃん。
『これからよろしくお願いします…』
渋「こちらこそ」
柚葉はすごい人といとこだったんだな。
あ、もう彼氏か。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年1月2日 2時
