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『ライブの回数減らそうかなー』
安「ん？どないしたん？」
しょうちゃんの家で不意に言葉が漏れる。
『アンチも増えたし。お小遣いも無駄にできないし。』
安「お小遣いってようちゃんから貰ってんねやろ？」
『うん。』
安「いくらもらってるん？」
『……言えない』
しょうちゃんも、知り合いならわかるはず。
安「ようちゃんたしか村上くんより稼いでるもんなー」
『言わないで…』
本当に、高校生としてはおかしい額をもらってる。
安「まぁ、たまには休んでええと思うで」
頭をポンッとされる。
『…ぎゅってして…』
安「はい」
あ、今日は香水つけてない。
『…好きだよ』
安「俺も好きやで…」
あぁもう、
なんも考えたくない。
安「そろそろツアー始まるからあんま会われへんなあ」
『あぁそっか。大変だね、夏なのに。体調気を付けてね』
安「おん。来る？」
『ちゃんとチケット取ってる。』
安「ほんま、言ってくれたら取るのにー」
そんなことされたらファンとしての名が廃る。
安「よしっ」
『ん？』
安「ベッド行こ」
しょうちゃんはなんの躊躇いもなく誘ってくる。
『ん、しょうちゃ…』
安「A…」
お互い尽きて、
2人で眠りにつく。
『…あれ？』
なにここ。
大きい会場。
「あ、やっぱ可愛くないじゃん。」
「こんな広いとこ貸すだけ無駄だろ笑」
「えー、歌下手ー。加工かよ。」
安「A？」
『…しょうちゃん…？(泣)』
安「平気？うなされてたで」
『うん…ｸﾞｽｯ…』
夢か。
よかった。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年1月2日 2時
