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Aside
『ん…』
安「おはよ」
現実だ。
『…あの』
安「………うん？」
怒ってるのも現実だ。
『私なにかしましたか………』
安「…なんかもー…色々」
色々って！
色々ってなんですか！
安「吉良くん、連絡したり。俺風呂入ってくる」
『え？あ…』
なにかと思ってケータイを見ると、
吉良くんから今日のことで連絡が来てた。
『映画行くって言ってたんだっけ…』
断るべきなんだけど…。
『………やすださーん』
寝室のドアに向かって話しかける。
『……安田さんっ』
安「……俺今風呂入ってんねん…」
『ふふっ…笑』
タオル抱きしめて床に座り込んでる。
『断りたいんです』
安「別にーーー。行ったらええやーーーん。俺は安田さんやもんな。吉良くんは吉良くんやろ？」
すっっごい拗ねてる。
『彼氏出来たって言ってもいいですか？』
安「………俺彼氏？」
『え？違いましたか？』
安「…行こっ」
手を引かれて、もう1回ベッドへ戻る。
『安田さん？』
安「嫌や…」
抱きしめられて、首元に顔を埋められる。
安「俺もAとデートしたいし…敬語も安田さんも嫌やし…男の子と2人とか以ての外やねんけど…」
『……えっと…』
安「俺のことしょうちゃんって呼んでくれてたやん。ライブの時。」
『しょう、ちゃ、ん……』
少し荒く、唇を重ねる。
『しょうちゃん…？』
安「こんな大人嫌？」
『…嫌じゃない…笑』
するとやs…しょうちゃんが優しく微笑んだ。
安「吉良くんと映画行っといで」
『…え？』
安「約束しとったんやろ？約束は守らなあかん。」
嫌なはずなのに。
『でも…』
安「俺の気が変わる前に家出た方がええで。こっから待ち合わせ場所なら今から準備せな間に合わんからな^^*」
素直に行くべきなのかな…。
『………もし』
安「…？」
『……もし途中で嫌になったり、会いたくなったりしたら？』
安「…なにそれ笑。可愛ええな。」
するとしょうちゃんは私の鎖骨に強く吸い付いた。
安「はい。俺の印。」
『…余計会いたくなったらどうすんの…』
安「わがまま言ったらええわ…笑」
また優しく抱きしめるから、
しょちゃんの気持ちを素直に受け取ろうと思った。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2021年1月2日 2時
