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安｢なにその顔｣
｢…うん｣
今日もまた章ちゃんが来てくれてる。
安｢また丸山さんに怒られた？｣
｢今日はおらへんよ｣
安｢そーなん？ほななんでそんな顔してるん｣
｢…公園寄れる？｣
安｢ええよー｣
私の家から1番近い公園。
安｢女の人？｣
｢うん。笑顔が素敵やなぁって｣
安｢その子が関係してるってこと？｣
｢じゃないのかなぁって思ってるところ…｣
そうかそうか、って頷いてくれる。
安｢丸山さんのことなんでそんな気にしてるん？｣
｢…わかんない…｣
安｢好きなん？｣
｢……わかんない｣
安｢…Aちゃん。俺に遠慮せんと自分の気持ちを言ってください。｣
体を無理やり向き合わされて言われる。
｢…好き…なんだと思う…気になる｣
安｢そっかそっか。言ってくれてありがとうな｣
｢ゆうなさんって女の人で…写真しか見てないけど、すごいいい人なんだろうなって…｣
安｢誰も話してくれへんの？｣
｢…うん…｣
ゆうなさんの名前が出た時のみんなの顔を思い浮かべる。
安｢むっちゃきつい言い方になってもええ？｣
｢うん…｣
安｢誰も話してくれへんねやったらそこまで。Aが割り込む隙もないってこと。｣
｢…わかってる…｣
安｢でも辛いなあ｣
｢…うん…｣
よしよしって言いながら私の背中を撫でてくれる章ちゃんの手は暖かかった。
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作者名：ゆりかご | 作成日時：2020年10月6日 22時
