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「…横山さん、私、横山さんのことが好きです」
横「知ってる」
「…ずるいですね。私の好きな人は知ってて横山さんの好きな人は教えてくれないんですか」
横山さんが黙り込む。
横「…引くから言わへん」
「引きませんよ」
横「…ほんまに?」
「はい」
ほんまに?の言い方が可愛くてキュンとしたのは内緒で。
横「…ネットの子…」
「…ほう…」
横「ちょこちょこ俺のとこ来てかまってかまって言うて、可愛いな〜って思うようになってん。」
きっと身長ちっちゃくて肌の色白くて黒のボブヘアーで白いダボダボのパーカー着てるんだろうな。
ドがつくほど偏見だけど。
「…その子、羨ましいです…」
横「…おん…」
「私そんな可愛げ無いですもんね」
横「せやな…」
「いや否定してくださいせめて。」
なんだかいつもの雰囲気に戻ってしまった。
「私帰りますね」
横「いや、送るし」
「大丈夫ですよ」
横「うるさい」
「こわ笑」
早く〜と急かしながら横山さんが鍵とケータイを探すのを見守る。
横「ほなな」
「はい、ありがとうございます」
横「ん。」
そう言って私は横山さんと別れた。
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作者名:ゆりかご | 作成日時:2020年10月1日 10時