検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:24,194 hit

10 ページ10

「…横山さん、私、横山さんのことが好きです」

横「知ってる」

「…ずるいですね。私の好きな人は知ってて横山さんの好きな人は教えてくれないんですか」









横山さんが黙り込む。









横「…引くから言わへん」

「引きませんよ」

横「…ほんまに?」

「はい」









ほんまに?の言い方が可愛くてキュンとしたのは内緒で。









横「…ネットの子…」

「…ほう…」

横「ちょこちょこ俺のとこ来てかまってかまって言うて、可愛いな〜って思うようになってん。」









きっと身長ちっちゃくて肌の色白くて黒のボブヘアーで白いダボダボのパーカー着てるんだろうな。









ドがつくほど偏見だけど。









「…その子、羨ましいです…」

横「…おん…」

「私そんな可愛げ無いですもんね」

横「せやな…」

「いや否定してくださいせめて。」









なんだかいつもの雰囲気に戻ってしまった。









「私帰りますね」

横「いや、送るし」

「大丈夫ですよ」

横「うるさい」

「こわ笑」









早く〜と急かしながら横山さんが鍵とケータイを探すのを見守る。









横「ほなな」

「はい、ありがとうございます」

横「ん。」









そう言って私は横山さんと別れた。









.

11→←9



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
53人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆりかご | 作成日時:2020年10月1日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。