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横「どうぞ」
「おじゃまします」
横山さんの部屋に入る。
「…この前の不在着信、なんですか?」
横「…普通に…あれやんけ…」
「あれじゃわかんないです」
横「…風邪ひいとって…声聞きたいなって…」
顔真っ赤だし。
「…"真島"さんは…どちら様ですか…」
横「…旧姓」
「お母さんのですか?」
横「そう」
「でも一人暮らしって…」
横山さんの視線の先を見る。
綺麗な女の人の写真。
横「俺が高校の時出ていった。もう連絡取ってへん」
「高校の時って…」
横「7年前」
横山さんの目を見れなかった。
横「おかんとここ住んどって、そのまま住んでる…」
「…」
横「ほんまは卒業してすぐに俺も真島になるはずやってんけど…おかんもおらへんしええかなって」
切なそうな顔。
横「Aちゃん?ちょ、近い…」
「…横山さん…」
横「…」
「…」
あと少しで唇が重なる距離。
横「…こーゆーの良くないやんな」
「…」
横「俺、好きな子おるねん」
「…知ってます…」
顔を思いっきりそらされた。
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作者名:ゆりかご | 作成日時:2020年10月1日 10時