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店長に教えてもらったアパートまで少し早歩きで10分。









横山さんはいつも自転車で来てる。









「ここだ」









めちゃくちゃ普通のアパート。









「えーと、208…208…」









208号室のドアの前に立って表札を見る。









「…"真島"…?」









表札には"真島"と書いてあった。









「横山さんの家じゃない…?」









違かったら嫌だな〜。









「…帰ろう…」









私はそのアパートを出て来た道を戻った。









【きみくん . オフライン】









きみくんゲームやってないから相談も出来ないし…。









ケータイを開いて横山さんとのトークを開く。









【風邪大丈夫ですか?|】





【風邪大丈|】タッタッタッタッタッ









5分迷って打った文を消す。









ホーム画面に戻って気付く5月8日の文字。









「…明日、横山さん誕生日だ…」









やっとの思いで聞き出した誕生日。









時刻は23:46。









明日はバイト被ってないから直接祝える訳でもない。









「寝よう…」









考えるのも疲れてしまって私は目を閉じた。









.

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作者名:ゆりかご | 作成日時:2020年10月1日 10時

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