ずっと支えてて.2

54・Extra edition ページ4

これはまだ私とすばるが付き合っていた頃の話。









｢もしもしすばるー？｣

渋《…なんやねん…何時やと思ってるんや…》

｢まだ8時半。｣

渋《良い子は寝る時間やろ…》

｢…クソジジイ…｣

渋《あ？？》









これはとある日の夜。









｢いいから早く出てきて！｣

渋《わーったわーった。ちょっと待って》









ｶﾞﾁｬ…




渋｢なんや？｣

｢私はすばるの彼女です。｣

渋｢おん。｣

｢色んな特権があるはずです。｣

渋｢せやな。｣

｢それはきっと誕生日の夜を独り占めしても怒られない権利もあるはずです。ちなみに学校なければ丸々1日独り占めしたかったです。｣

渋｢なんやそれ…笑｣









うわぁ、すばるが照れてる。









｢…こっちに来てください。｣

渋｢言われんでも行くつもりや｣

｢ふふ…笑｣









思いっきり抱きしめ合う。









｢…明日記念日だよ…｣

渋｢どーせデートするのにわざわざ会いに来たんか…｣

｢満更でもないくせに…笑｣

渋｢うっさい…｣

｢ん…｣









周りに人がいないか心配になるくらいに唇を重ねる。









｢誕生日おめでとう｣

渋｢ありがとう｣

｢誕生日プレゼントは…わ・た・し♡｣









すばると目が合う。









渋｢家忘れたんか｣

｢…忘れてきました…｣

渋｢アホか笑｣









この時は本当に楽しくて幸せで、









心のどこかでこれが続くものだと思ってた。









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