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「ったく、んな大騒ぎする事じゃねーだろ。」
千空によると、シャイな青年はクロムというらしい。
この村で生まれ育った、科学少年だ。
そんな事を言っているうちに、クロムが相変わらず全速力で、こちらに戻ってきた。
「こ、これ着てくれ！」
そう言って彼が突き出してきたのは、集落の女性達が来ているような服。
『ありがとうございます。』
頂いてしまったし着ておこうと思ったのだが、片腕が無いせいでどうも上手くいかない……。
こんなに不便なのか、隻腕。
「ったく……」
『わ』
千空にかなり乱暴に服を着せられた……いやありがたいのですけども。
『……助かります』
「感謝してる顔じゃねえがな？」
『女性に対する扱いには思えませんでしたので。』
……まあ、手伝ってくれたのには感謝するけど。
「ってか、お前あの人形か！？
千空が倉庫からかっ攫ってった！」
『人形……？
まあ、確かに間違いでは無いですが。』
「すげぇ！！なんで動いてんだ！？
人間じゃねえよな！？」
「ククク、コイツは機械人形っつー、現代科学の最先端技術の結晶だ。俺にもコイツがどうやって動いてんのかわかんねえ。」
千空でもわからないのか……まあ当の私もわかってないのだけれど。
私の設計を理解しているのは、恐らく父さんだけだろう。
『協力するとは言いましたが、具体的には何をすれば？隻腕ですのでできることは限られるかと思いますが。』
「あぁ？あー、まずお前について詳しく教えろ。
何ができる？」
何ができる、と言われても……。
『……私はアルビノの15歳の少女として作られたため、出来ることは人間とそう変わりません。
せいぜいメモリに記憶を保存出来る程度でしょうか。』
まあ、その唯一の利点もメモリが破損しては意味が無いのだけど。
「アルビノねぇ……それでんな見た目してんのか。」
そう言って千空は私をじろじろ見てくる。
アルビノがモデルの白髪赤目、そして異常に白い肌。
物珍しいのも無理はないだろう。
『そういう事ですから、できることは少ないかと思います。
どうぞ肉体労働にこき使って下さい。』
「クク、元からそのつもりだ。
機械なら疲れねえし、死ぬ程働いて貰う。』
とても悪い顔をしている。
死ぬ程とは言うけれど、生きてすらいないのですが。
……まあ、彼にとっては関係ないか。
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (6月15日 18時) (
レス) @page9 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
瑞野エイ(プロフ) - 現在は余裕が出てきたため再開しようとした所、前垢にログインできなくなっており、このような形になってしまいました。申し訳ありません。 修正等加えながら書いていきますので、またお付き合い頂ければ幸いです。 (2021年1月31日 21時) (レス) id: 33f47a7180 (このIDを非表示/違反報告)
瑞野エイ(プロフ) - 同名義の作品がありますが、作者は同一人物です。以前に私生活の都合上作品の更新が難しくなり、勝手ながら更新停止させて頂きました。 (2021年1月31日 21時) (レス) id: 33f47a7180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞野エイ | 作成日時：2021年1月30日 19時
