検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:4,405 hit

-5- ページ5

吊り橋の先の集落には何人か人が見える。



___久しぶりに、石化していない人間を見た気がする。

少し感動だ。


にしても金髪……?ここは日本じゃないのか?


服装はまあ彼らの家と同じように質素なものを着ている。

この文明レベルの人達が、太陽光発電を理解しているとは考えられないが……。

そもそも電気という概念を知らないだろうし。



「おい」



となると、石化の解けた現代社会の人間が、私をああしておいてくれたのだろう。



「……おい」




その人はどこにいるのだろう?

……あの集落の人達に聞いてみる方が早いか。




「おいテメェ」




『……え』




突然右肩に手を置かれて少し驚き、後ろを振り向けばネギのような頭をした男がいた。

右肩は破損しているから余り触らないで欲しいのだけれど……。



「……クク、3回呼んでようやく気付くとか、ポンコツロボかよ?」



ポンコツロボって……初対面なのに酷い言い様だ。


……ん、ロボ?

そんな言葉、現代人じゃないと知らないはずじゃ?



『……あの、もしかしてあなたは___』


「ああ、元・現代人だ。

お前を起こしたのは俺だ、感謝しやがれ機械人形サンよォ。」



起こしたとはつまり、電池切れに気付いて充電してくれたということだろう。



『ありがとうございました、ネギ頭サン。』

「あぁ?誰がネギ頭だテメェ」

『お名前がわからなかったもので。』


明らかにネギだし。



「ったく……ガチでポンコツロボかよ?

俺は千空だ。テメェは?」


『千空ですね。
私の名前でしたら、Aと申します。』


Aというのは、父さんにつけて貰った名前だ。

まさか、石化した世界でもう一度この名を名乗れる日が来るとは、夢にも思わなかったが。


『あの、今って人間が石化してから何年経ってる……とかわかりますか?』

「あー、だいたい3700年っつーとこだ。」


ということは、機能停止してから今までに約3000年経ってるのか……。

よくその間、右腕だけの破損で済んだものだ。


とにかく、今はもっと重要な事がある。



『色々お聞きしたい事があるのですが、宜しいですか?』



どうしたら石化は解けるのか、とか。

-6-→←-4-〈千空side〉



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
20人がお気に入り
設定タグ:Dr.STONE , 石神千空
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (6月15日 18時) (レス) @page9 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
瑞野エイ(プロフ) - 現在は余裕が出てきたため再開しようとした所、前垢にログインできなくなっており、このような形になってしまいました。申し訳ありません。 修正等加えながら書いていきますので、またお付き合い頂ければ幸いです。 (2021年1月31日 21時) (レス) id: 33f47a7180 (このIDを非表示/違反報告)
瑞野エイ(プロフ) - 同名義の作品がありますが、作者は同一人物です。以前に私生活の都合上作品の更新が難しくなり、勝手ながら更新停止させて頂きました。 (2021年1月31日 21時) (レス) id: 33f47a7180 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:瑞野エイ | 作成日時:2021年1月30日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。