ねえ、愛してるって言ったでしょう。sz (ページ1)

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わたしと風磨の出会いはコンサート会場。

なーんて、ドラマみたいなものじゃなくって
美奈に無理やりさそわれて行ったクラブだった。

「ねえ、きみいくつ？」
「俺、東京大学の卒業生なんだけどさ～」
「彼氏いないの？」

なんて聞こえてくる雑音を全部シカトしてたら
男も寄ってこなくなってきた。

私を誘った美奈はずっと遠くの方で男の人
と楽しそうにしている。

なんで来ちゃったんだろう。もう帰ろう、と
出口に向かうと、ちょっとガラの悪そうな
2人組に絡まれた。

「もう帰っちゃうの？俺らと遊ぼ」

めんどくさい、と思ったのでさっきと同じように
シカトして潜り抜けようとおもったら、
1人に腕を掴まれた

男1「美人だからってシカトはないでしょ～。俺ら下手にでてるじゃん？」

2「俺らお金もあるしそこそこイケてるよ。遊び相手には申し分ないと思うけどな～。ここがいやなら外行こ」

とても強い力で掴まれてしまい、解けない。

やばい、どうしよう。連れていかれる。

そう思ったとき、横から別の男の人がわたしのもう片方の腕を掴んだ。