Just you and I (ページ7)

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俺たちは円陣を済ませてステージに向かうため、そしてstyleのステージを見るために廊下に出た。

テソンとヒョンは2人でいつものように話しながら歩いて、ヨンベはリズムに乗りながら、スンリはウキウキしながら歩いていた。

そんなメンバーを見ながら歩いていると、前から女性2人がやって来た。

その女性2人は、俺たちを見ながらコソコソ話している。

どうせ「かっこいい」とか言ってるんだろうと思いながら、俺は2人の横を通り過ぎた。

すると前に、女性が立ち止まっている姿が目に入った。

またあの子も俺たちを見ていると思っていたが、その女性が見ていたのは俺たちではなくヒョンだった。

なんだ…ヒョンのファンなのかと思い、横を通り過ぎると前から綺麗な女性が歩いて来た。

彼女は小顔で綺麗な顔立ち、髪はツヤのあるゴールドで、毛先にはカールがかかっていて美女そのものだった。

メンバーは今まですれ違った女性に見向きもしなかったが、彼女の横を通るときあまりの美しさに見惚れていた。

もちろん俺も見惚れていた。

彼女が俺の横を通り過ぎようとした時、彼女の衣装のアクセサリーが落ちた。

俺は話しかけるチャンスだと思い、それを拾って彼女に声をかけた。

ジヨン「あの…」

彼女「はい？」

彼女は急に呼ばれて驚いたのだろう、少し困った顔で振り向いた。

ジヨン「これ落ちましたよ？」

俺はそう言ってアクセサリーを渡した。

次に「あなたの名前を教えていただけませんか？」と言おうと思っていた矢先、

彼女は少し慌てていたが、綺麗な笑顔で俺を見ながら

彼女「ありがとうございます」

と、お礼を言ってその場を去ってしまった。

俺は名前を聞き忘れた事に後悔することを忘れて、彼女の綺麗な笑顔で頭がいっぱいだった。

そんな俺に気づいたらしく

ヨンベ「ジヨン！早くしないとステージ始まるぞ」

と、よんへが声をかけた。

ジヨン「あぁ」

俺はそう言ってヨンベの元まで走った。

するとヨンベから思いがけない一言が飛んできた。

ヨンベ「今ジヨンが話した人がAさんだよ」

ジヨン「えっ…」

俺はびっくりしてしまった。

あの綺麗な女性がAさん？

ってことは、他にいた女性がstyleのメンバーなのか…？

俺は頭の中を一生懸命整理させながらステージまで向かった。