Just you and I (ページ49)

今日:9 hit、昨日:14 hit、合計:94,459 hit

49. ページ49

ジヨンの家で乾杯してどの位経ったのだろう。

玄関の外で待っていた時は体の芯まで冷えていたのに、今はお酒のせいか体が程よく火照りジヨンともたわいもない話で盛り上がっていたその時、

ジヨン「A」

と、ジヨンが私の名を呼んだ。

A「ジヨン何？」

ジヨン「今この瞬間楽しい？」

A「うん、美味しい料理と美味しいワインをジヨンとこうやって頂けて幸せだよ？ジヨンは？」

私は心で感じた感情をそのまま伝え同じ質問をジヨンへ返した後、私はある事に気づいた。

たぶん…私…

ジヨンの事気になってる…

今自分が感じてる幸福感をジヨンは感じているのか不安だったから私は聞いたんだと思う。

ジヨンだって同じ不安が心のどこかにあったから私に聞いたんだよね？

そんな期待で頭がいっぱいだった。

ジヨン「よかった～。この日のために俺のオススメの料理とワイン取り寄せたんだ。俺は勿論幸せだしまたAとご飯食べたいって思ってる」

ジヨンの答えを聞いて私は凄く嬉しかった。

あまりにも嬉しくてどう表現していいのか分からなくなるくらいだった。

でも、溢れてくる想いと共にこの想いは叶う事のない想いだと現実を突きつけられた瞬間でもあった。

ジヨン「A…？」

俯いたまま何も反応しなかった私に痺れを効かしたのだろう

ジヨンは私の名前を呼び、私はワインを一口飲んでジヨンの目を見た。

そして、ジヨンの事を気になってる自分の心に蓋をするように

A「ジヨン…ごめん…。私やっぱりジヨンと友達以上の関係にはなれない…」

と、伝えた。