罪人＿ﾂﾐﾋﾞﾄ＿

第8話 ページ9

翌朝


貴「ぐっ…」


ﾄﾞｻ

数「ホンマ、いつになったらいなくなんねん」

亜「空気が汚れたままじゃいいパフォーマンスなんてできないよな〜」

ごめんなさい、

貴「ごめんなさいｯ」




ーーーーーーーーーーーーーー



貴「ﾊｧ」

一体何時になればこの地獄の連鎖は終わるのだろうか

指は全部骨折

けど、私はア―ティスト


勿論TVの前では包帯をとっている



とるときに見える青くはれ上がった指


動かすのにも精一杯だ



貴「痛ｯ、」



もうやだよ



この地獄から抜け出したい




ガチャ

桃「気分はどうかしらぁ？」



貴「…」


桃「何とか言えよｯ、」


ﾊﾞｼｯ


華皇さんの平手打ちが私の頬に決まり


吹っ飛ぶ私の体


貴「…すいません」



桃「ほんとさぁ、いつまで居るの？




あんたの居場所なんてないくせにさぁ！」





貴「ｯ、」


確かにそうだ



今




私の居場所なんて此処にはないんだ


私は…何の為に働いてきた



それから華皇さんは




気が済むまで私を罵り

殴った


しかし、ずっと黙って殴られ続ける私に苛立ったのか



急に地面に倒れ




華「キャーーｯ」



悲鳴を上げた



すると


ｶﾞﾁｬ



壱「どうしましたか…って華皇さん？」




あ、ﾗﾝﾍﾟの子達…


桃「助けてｯ、Aちゃんがぁ…早く出て行けって…私にぃ(泣)」


北「はぁ…相変わらず









人としてゴミですねA」






長「本当、こんなのが先輩でなんてホント聞いて飽きれますね」



そうやって私の体には沢山の痣が残っていく



何でだろうね




前までは尊敬するとか言ってくれたのにね




何でだろうね



こんなにも心にぽっかりと穴が開いたような気がするのは




ああ、痛いよ



皆…痛いよ




助けてよ



誰か







そんな願いは届かず





私は一日を終えた

第９話→←第7話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す