Beast

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貴｢しょーちゃん｣






彰｢んー？｣





こんな間延びした声はきっとまだソファーでスマホと格闘しているのだろう




そんな彼を私は後ろから抱きしめた



彼はもう慣れているのか


彰｢何？構ってさん？(笑)｣


といいながらも画面は見ながら答える




私も別にそこまで気にしないのでそのまま本題に入った





貴｢ねぇしょーちゃん、引っ越さない？｣



すると驚いたのか突然スマホの画面を消してこちらを振り向く彼



彰｢何？今の家が嫌いなの？｣




二人では広すぎるような豪華な家


記念日に彰吾が買ったのだ



貴｢ううん、嫌いじゃないよ？




でもね…｣






私は朝の出来事をすべて話した




彼は顔色一つ変えずじっと私の話を聞いていた




そして



彰｢多分俺のファンとかそこら辺でしょ、ごめんね？

分かった、もうちょっとセキュリティーの高いところにいこうか｣





貴｢ううん…私のほうこそごめんね？彰吾君｣







彰｢大丈夫だよ、Aは俺が絶対に守るから｣






貴｢彰吾君…｣






彰｢いつまでも、愛しているよ？A｣






こうして家は引き払い





私たちはセキュリティーが高いマンションへと引っ越した





けど、知らなかったんだ






このとき彼が何を考えているのか

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