祝50 日常編 治 ページ12
*
【セレネside】
まず、1つ言うね。
捨て猫にひっかかれながらも、ちゃんと拾って助けようとする師匠マジイケメン。
クロロ「おい暴れるな……痛いんだ」
悲鳴のような鳴き声をあげて、黒猫は師匠の腕をひっかいている。
「とりあえず、この箱に入れたげてください」
ダンボールの中にタオルとカイロを入れたところに猫を入れて、リビングに持っていく。
クロロ「只の牛乳じゃダメか」
「……速攻で猫用ミルク盗ってきます。行ってきます」
でもさぁ師匠…私、私……!!
【クロロside】
セレネが盗ってきたミルクを温め、飲ませてやる。身体が温まって元気が出たのか、黒猫は意外にもミルクをしっかり飲んでくれた。
「……こいつ」
結構可愛いな、なんて呟いて、セレネを見たオレだったが、
「お前、なんでそんなに遠いんだ?」
セレネは、オレたちから2m以上離れてこちらを見ていた。その顔は強張っている。
セレネ「私のことは気にしないでくださいねー……可愛いですよー……」
黒猫がみゃーと鳴くと、びくっと身体を跳ねさせ、更に遠ざかる。
…………こいつ、もしかして。
オレはミルクを飲み終わった猫を抱き上げ、立ち上がった。
一歩セレネに近付くと、セレネは一歩下がる。
オレはニヤッと笑うと、すばやくセレネに近付いた。
セレネ「ひっ!?なにすんですか!?本当にやめて!!猫!!師匠!!下ろして!!」
壁に追い詰められたセレネは、いきなり叫び出した。こらえきれずに、オレは声を出して笑った。
「お前、本物はダメなのか……!!」
買い物に行ったあの日も、本物を嫌がったのはそういうわけか、と合点がいった。
セレネは真っ赤になっている。
セレネ「怖い怖い怖い怖い……ちょっ!だから近付かないでってば!!怖い!!」
「ははははははは」
セレネ「バカ師匠!!猫かわいそう!!早く休ませてあげて!!ていうか私が怖いから!!早く!!」
面白いが、あまりに怖がるし、猫も休ませてやろうと箱に戻してやった。
部屋の隅で拗ねたセレネの近くにしゃがみ、よしよしと撫でてやると、膨らました頰から息が吐き出されてきた。
「そんなに怖いのか?」
セレネ「怖い」
「……」
セレネ「いい加減笑うのやめてもらえませんかね!!」
セレネが怖がるため、猫を飼うことは断念。
街の方に猫を欲しがっている人がいるというので、その人にあげることになった。
セレネの怖がるところを見るのも面白いものだったので少し残念ではあったが、面白い弱点を知れたのでいいことにしよう。猫の幸せも願って、な。
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2作主人公によるガールズトーク!!第2弾っ!!→←49 日常編 治
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勿忘草 - 全部面白いですが、個人的に54話が好きですw壁と恋人w嫌だwwx (2020年6月4日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
藤原 黎明 - ゆーじさん» わぁぁぁぁあ!?もう見てくださったんですか!?なんか、もう、嬉しくて今、ベッドで転げまくりました……← 頑張ります!!本当、応援ありがとうございます!! (2018年7月30日 23時) (レス) id: ae872f1ade (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - 君臨とは違った夢主ちゃん可愛いっス…。クロロ目隠しするのに「ヒソカが…」…言っちゃったら意味なくね!!?ってツッコンで笑ったり、面白くてヤバいです!!3も引き続き更新楽しみにしてますー!! (2018年7月30日 23時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
黎明 - 55を間違って非公開にしてました!すみません! (2018年4月13日 12時) (レス) id: b38fe6bf77 (このIDを非表示/違反報告)
黎明 - さくらんぼさん、ありがとうございます!53は、無い文章力を振り絞って書いたので、そんな風に言ってもらえて嬉しいです。更新頑張ります! (2018年4月8日 22時) (レス) id: b38fe6bf77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤原 黎明 | 作成日時:2018年3月6日 23時