9[Tadayoshi side] ページ9
「その服…！！！！！
何があったん！？！？！？」
何も答えない、というか、
答えられる状態じゃないA。
とりあえずこんな格好で
外にいるのもあれだから
車に乗せた。
とりあえず、
俺の着てたパーカー羽織らせて
車を走らせた。
俯いているA。
でも俺は分かってんねん。
意地っ張りで強がりで
嫌なことあっても口に出さへん
態度にも出さへんし、
強がりだから泣かれへん
自分の中で溜め込む
そんなAが
俯いて肩を震わせてる
…泣いてる
なぁ？何があったん？
そんなになる程
そいつはAを傷つけたん？
落ち着いたら話してくれるんかな？
俺には弱さを見せて欲しい。
守りたい。
やっぱり俺は
Aが好きなんや
何年経っても
ずっとずっと大切な子なんや
こんな時に不謹慎かもしらんけど
そんなことを思ってしまった。
色んなことを考えながら
車を走らせていると
突然Aが口を覆った。
ただでさえ悪かった顔色が
真っ青になっていた。
気持ち悪なってしもたんや思って
車を止めて
道端に吐かせた。
最初は少し水みたいのが出たんやけど
後はえずくだけで何も出てこおへん。
背中をさすってやるけど
気持ち悪さは消えないみたいやった。
10分くらいして
やっと吐き気が治ったみたいやったから
自販機に走って水を買って渡した。
それにしても、
あいつ、朝から何も食ってないんやろうか…
吐いても何も出てこないって…
大丈夫なんかなぁ？
車に戻る途中
軽いAの体を支えながら
そんなことを思った。
あまりにも軽いから
もしかして普段から
あんまり食べてないんじゃ…
なんて、心配になった。
少し車を走らせていると
Aは泣き疲れたんか
寝てしもうた。
やつれた横顔を見ながら
小さい声で
「お前の笑顔を奪ったやつ…
ぶん殴ってやりたいわ…」
そう呟いた。
Aの家の近くの駐車場に車を停めて
お姫様抱っこでAを部屋まで運ぶ。
さっきも思ったけど
こいつ軽すぎちゃう…？
大丈夫なんかな…
そう思いながらベッドに寝かせる
俺って無力やな
辛そうなAを
ただこうして眺めることしかできひん
そんな自分に腹が立った。
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yuikura(プロフ) - ＫＹな後輩とアホな上司もつと疲れるわぁー。なんか気持ちわかる。はよ、助けてあげてー！ (2016年9月9日 0時) (
レス) id: 5f0651dc3e (このIDを非表示/違反報告)
うみたん(プロフ) - イエローもんすたぁさん» ありがとうございます！とても励みになります！頑張ります！（≧∇≦） (2016年8月28日 3時) (レス) id: 05850c9680 (このIDを非表示/違反報告)
イエローもんすたぁ(プロフ) - この作品めっちゃ面白いですね！頑張って更新して下さいo(｀ω´ )o応援してます。 (2016年8月28日 2時) (レス) id: 8015318d99 (このIDを非表示/違反報告)
うみたん(プロフ) - 凛さん» ご指摘ありがとうございます。直しました！ (2016年8月27日 22時) (レス) id: 05850c9680 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 最後のページ「呼んだ」が「読んだ」になってます。 (2016年8月27日 22時) (レス) id: 348ff41b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみたん | 作成日時：2016年8月25日 1時
