43 ページ43
「…っ…用って言うか…
忠義の声が…聞きたくなって…」
「へぇー。
俺やなくてもええんちゃうん？」
「え？何言ってんの？」
「俺、見ててん。
たまたま通りかかったとこで
お前がカフェで男とキスしとるとこ。」
もう最悪だ…
「あれはっ…事故って言うか…
一方的にされて…」
「でもしたんやろ？
俺そんな尻軽女好きになった記憶ないねんけど」
「忠義…っ何でそんな事…
私が好きなのは忠義だけだよ！！」
「あれ…誰なん？」
忠義に嘘は通用しない。
もう正直に言うしかないんだ。
「…
元カレ…」
「……
もうええわ。」
ブチッ
ツーツーツーツーー
何でだろう。
何で全部上手くいかないんだろう。
私は声を上げて泣いた。
声が枯れても
座ってる体力がなくなっても
涙が枯れることはなくって
そのまま泣き疲れて寝てしまった。
次起きた時にはもう周りは真っ暗で。
何も食べる気がしなくて
薬も飲めなくて
熱いシャワーを浴びてまた寝た。
次の日も、その次の日も
私は会社を休んだ。
その間、忠義からは一度も連絡がなかった。
夕実からは
電話とLINEが鬼のようにきてるけど
悪いと思いつつ全て無視した。
次の日、また会社を休む。
有給が溜まりに溜まっているから
こういう時便利やわ、
なんて思いながらまたベッドに潜り込む。
あの一件以来、
水や少しのゼリーを口にしただけで
ほとんど食べていない。
さすがに次の日は
会社に行かなきゃなって思って
重い体を引きずって会社へ行く。
電車の中では河田に会ってしまって
目があったけど
降りる気力もなかったから
そのまま無視する。
あまりにも顔色が悪くて
負のオーラがダダ漏れの私に
河田は珍しく何もしてこなかった。
会社に着くと、案の定
夕実から質問攻め。
「何があったの？？？」
「…え？
何もないよ…」
「じゃあその顔色は何？
その痩せた体は何？？
たっちょんとなんかあったの？？」
たっちょん
その言葉を聞いただけで
何で涙なんか出てくるんだろう
「うっ…ぅうっ…」
嗚咽を漏らしながら泣く私に
夕実は何かを汲み取ってくれたのか
仕事を私の分まで片付けてくれて
上司が私にお小言を言おうとしたり
美咲が何か仕事を増やしたりした時
上手くかわしてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 912人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuikura(プロフ) - ＫＹな後輩とアホな上司もつと疲れるわぁー。なんか気持ちわかる。はよ、助けてあげてー！ (2016年9月9日 0時) (
レス) id: 5f0651dc3e (このIDを非表示/違反報告)
うみたん(プロフ) - イエローもんすたぁさん» ありがとうございます！とても励みになります！頑張ります！（≧∇≦） (2016年8月28日 3時) (レス) id: 05850c9680 (このIDを非表示/違反報告)
イエローもんすたぁ(プロフ) - この作品めっちゃ面白いですね！頑張って更新して下さいo(｀ω´ )o応援してます。 (2016年8月28日 2時) (レス) id: 8015318d99 (このIDを非表示/違反報告)
うみたん(プロフ) - 凛さん» ご指摘ありがとうございます。直しました！ (2016年8月27日 22時) (レス) id: 05850c9680 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 最後のページ「呼んだ」が「読んだ」になってます。 (2016年8月27日 22時) (レス) id: 348ff41b9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うみたん | 作成日時：2016年8月25日 1時
