大倉の彼女になるということ。 緑

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カフェについて龍樹を見つけた。


「話ってなに？」


「うん…

とりあえず座ってよ」



促されて向かい側に座る。



「率直に言う。

A、俺とやり直す気ない？」


「は？あるわけないでしょ？」


「なんで？」



この男…

思いっきりぶん殴ってやりたいわ。



「龍樹さぁ…

あんな酷い振り方しといてよく言えるよね？」


「あのときは…本当にごめん。

若気の至りって言うか…

気の迷いって言うか…

俺、今でもAのこと好きだよ。」


「私は好きじゃない。」


「彼氏、いんの？」


「いる。」


あんたより120倍イケメンのね。





「ふーん、じゃあさ

こうしたら彼氏、なんていうんだろうね」







龍樹はそう言って

テーブルに上半身を乗り出して









私にキスをした









「俺、Aのこと諦める気ないから」









そう言って龍樹は帰って行った。









最悪。気持ち悪い。





急に襲ってきた吐き気に耐えられず

トイレに駆け込む。





今日もほぼ何も食べられなかったから

何も出てこない。





10分程してトイレから出たけど

気分がすぐれない上に




「ちょっと！！！

顔色悪すぎ！！帰れ！！！」




って夕実に言われて

お昼休み中に帰らせてもらった。




家に帰っても気持ち悪さが取れなくて…



もはや龍樹にされた事のせいなのか

体調が悪いのか


もう分からなくて






「…ぅっ…グスっ…」






なんだろう。


最近弱いなぁ。



なんで涙が出てくるんだろう。






無性に忠義の声が聞きたくなって

電話をかけた。







pullllllll…

pulllllllll…




いつもならすぐ出てくれる忠義が

なぜか今日は全然出てくれない。




仕事忙しいのかな？


いや、でもどんなに忙しくても

絶対出てくれるのに…





どうしてこういうときに出てくれないの忠義…






何回もかけてやっと繋がった時聞こえてきた

忠義の声は









「…

何？何か用？」






聞いた事のないほど冷たい声やった。

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