大倉の彼女になるということ。 緑

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業務をこなし、お昼へ。



って言っても夕実のご飯に付き合うだけ。



食べられへんもん。




朝、駅前で買ったカロリーメイトを持って

お気に入りのカフェへ。



「てか本当あのハゲむかつかない！？

夕実ちゃんとか呼びやがって！！！」



そう、あのハゲ上司は

夕実が大好き。


ちゃん付けで夕実を呼んでは

飲みに行こうだの、美味しい店を知ってるだの

下心丸見えのお誘いをしている笑


夕実と仲良くなったのは

その上司が飲みの席で

夕実にしつこく絡んでて、

私が助けに入ったところから。


それから意気投合して

今じゃ親友って呼べるくらいになった。



「まぁまぁ〜笑

夕実には守ってくれる

イケメン彼氏がおるやんか〜」


「まぁねぇ〜

この間のデートもねっ！」




はい惚気始まりました〜笑




でもええなぁ〜

夕実の惚気は聞いててすごく幸せな気分になる。



私と忠義は

普通のカップルみたいにデートなんて

できないんだろうな〜きっと。



お昼休みが終わって、

仕事に戻る。




「Aせんぱぁい〜」





うわぁ嫌な予感…





「美咲ちゃん、どうしたの？」



「なんかぁ、この間やった

ストームさんとの合同企画あったじゃないですかぁ

今ぁ、その件でなんか電話きててぇ」



ストームっていうのは、

今度一緒に合同企画をやる会社で。


「わかった、代わって。






お電話代わりました。

étude企画部の佐々木です。」




やっぱり。



企画書の数値が全然違くて、

お怒りの電話だった。


もちろんやったのは美咲ちゃん。


なんか電話きててぇ、じゃないわ！




結局直すのは私。


今日も残業だな…




美咲ちゃんは安定の定時退社。






はぁーーーーーーーー



残業中、スマホが震えて見てみると

忠義からLINEが来ていた。



忠義
何時に終わるー？？
俺もう終わったで〜♪


A
後輩のミスで今日も残業やわ。
お疲れ〜！



思わず顔がほころぶ。

さ、頑張って残業しよ。




結局会社を出たのは22時半。







夜ご飯なんて食べる暇なかったし、

食べたいとも感じなかった。



今日食べたのって

スープ一口とパンひとかけらと

お昼のカロリーメイト一本の半分…


朝ごはんのスープとパンは

忠義には見つからないように

残して捨ててしまった。




会社を出て、電車に乗って家に帰る。




「おかえり」



忠義なんでまだおるん？

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