大倉の彼女になるということ。 緑

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朝。



目の前には忠義の顔が。









「Aちゃんおはよ♡」









「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！」









頭の下には忠義の腕。


忠義に腕枕されて、

その上抱きしめられるようにして眠っていた。






「…って今何時！？！？」


「んー…7時半…」




「遅刻！！！！！！！！！！」






急いで忠義を引き剥がして

朝ごはんも食べず家を飛び出す。



結局、電車は間に合わなくて…




セクハラクソ上司に

ネチネチネチネチ嫌味を言われた。


今日は全然いいことがなくて…


電車の中で痴漢にあって

1つ前の駅で降りてタクシー使ったから

お金無駄にかかるし、


上司に仕事押し付けられるわ、

後輩のミスで頭を下げ、

ミスした部分の手直しをやらされ


朝ごはんも食べてないのに

仕事に追われて昼も抜き。


挙げ句の果てに…




「佐々木、飲みに行くぞ。」





先輩の河田に無理矢理飲みに連れて行かれた。



正直、この先輩めちゃめちゃ苦手。

いつも自慢気に昔の恋愛について語ってきて

仕事のことも自慢気に…



「俺はね、女に困ったことなくってさ。

みんな寄ってくるんだよね〜」


「へぇ〜そうなんですかぁ」


適当に相槌を打つ。



食べ物は何も頼んでいない。

空きっ腹に酒はきつくて、

お酒に強い私も少し酔ってしまった。



pullllllll…



電話…知らない番号…





「ちょっと失礼します。」






そう言って一旦トイレに避難して

電話に出る。



「もしもし？」



「どこにおるん？」


「え？忠義？なんで私の番号知ってるん？」


「ええから、どこ？」


「会社の近くの居酒屋で先輩と飲んでる…」


「…男？」


「えっ、そうやけど…何なん？」


「…

迎えに行く。」ブチッ






なんやねん、

そんなことされたら…








勘違いしてしまうで？

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