大倉の彼女になるということ。 緑

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忠義の2回目のお泊りから2週間がたった。



あれから忠義は

仕事が忙しいらしく、会えてない。

毎日LINEはしてるんだけど…

柄にもなく、会いたいなんて思ったりして。



私はというと

毎日後輩の尻拭いで残業して

上司から受けるストレスと

河田への恐怖心で


前よりも食べ物を食べれなくなってしまった。



夕実にも

「ねぇ、顔色悪いよ！？

病院行きなよ！仕事、休みなよ！！」

なんて言われる始末。



でも確かにここ最近、

頭がぼーっとして

ずっと気持ち悪くて

無理やり体うごかしてる感じやった。


貧血も酷くて…


トイレの鏡で顔を見てみると





「酷い顔…」




青白い顔に紫色の唇。

手足はキンキンに冷たい。









鏡に映った自分の顔がぐにゃっと曲がる






目の前が真っ暗になって…




体が下へ落ちてく感覚の中で

私は意識を手放した。









次に目を開けた時は会社の医務室だった。


横には夕実がいて。





「A！！！！！！」


「あれ…夕実…？？

私…」


「トイレで倒れてたんだよ！？

凄く心配したんだから！！！」



涙目になりながら

そんなことを言ってくれる夕実。



「ごめんなぁ？

あ、仕事、まだ残ってるんやった

やらなきゃ…」


「だめだめ！！帰って！！

迎え、頼んどいたから！！」


「え？迎え？誰に？？」


「誰ってあんたの彼氏よ

あんたが寝てる間、何回も携帯なるからさ

男の名前だったし

鈴木祐介？彼氏でしょ？

すぐ来るって。」




うわ、それ忠義やわ


違う名前で登録しといてよかった…


夕実はeighter。横山担。

忠義を知らないはずない。

ちなみに私もeighter。


忠義には言えないけど

実はすばる担。




「で、あまりにもしつこいから

もしかして合同企画の人って思って。

それだったらまずいかなって思って出たらさ

あんたの彼氏だって言うから。」



仕事のできる夕実だから

電話出てくれたんだろうな…




忠義来るって、仕事平気なんかな



「てかあんたの彼氏の声！

たっちょんそっくりだね！！！」






ドッキドキだわ…









pullllllll…




「もしもし」



「A！？！？

お前平気なん！？！？！？

今会社の下着いたで、出て来られる？

中までいこか？」


来たらあかんやろ、

夕実にお礼を言って

大丈夫だから、と心配する夕実を振り切り

ふらつく体を引きずって

会社を出た。

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