大倉の彼女になるということ。 緑

18[Tadayoshi side] ページ18

昼前にAん家を出て

車を置きに家に帰って

マネに家に迎えに来てもらって仕事へ。



あんな事があったから

Aを仕事に行かせるのは不安やったけど

あいつ昔から大丈夫って言ったら

何を言っても聞かないねん。


やから心配やったけど

俺も仕事やったし行かせたった。



今日は歌番組やった。



久しぶりにツブサニコイを歌った。





仕草に愛 君は美しい

見た目以上にその全てが





完全にAのことやわ



全ての仕草が愛おしいねん…

照れると顔を真っ赤にして俯くのも

ペタペタ足音を鳴らして歩くのも


美人やし…


強がりなとこも意地っ張りなとこも

全部が愛おしい…





Aのこと考えてたらニヤけてたみたいで


楽屋に戻るとメンバーから総攻撃を受けた。



亮「大倉、今日ずっとにやけてたで？

彼女でもできたん？」


す「まじか！大倉！

誰や！どんなやつや！！」


章「もしかして幼馴染の子ぉ？

この前久々にあった言うてたよなぁ？」



みんな鋭いなぁ…



「おん、そうやねん、

彼女できてん。幼馴染。」


丸「え〜！どんな子ぉなん？？

すっごいみたいねんけど！」



俺も自慢したくなって

今日隠し撮りした

朝ごはんを作ってるAの写真を見せた。


そういえば、朝ごはん、

ほとんど食べずに捨ててたやんな？

大丈夫なんかな…




なんて考えてたら


裕「…大倉…

めっちゃ可愛いやんか…」



みんなウンウンと頷く



「え、ダメやで、俺のやで」


亮「それは約束できひんな」



亮ちゃんがニヤリと笑った

うん、絶対メンバーとは会わせへん。

そう心に誓った。



信「まぁええけど、

バレへんようにはしとけよ？

その子一般人なんやから。」


「おん、分かってる。」


章「で、名前、なんていうん？」


「Aっていうねん。

名前まで可愛いやろ♪」


裕「大倉デレデレやんな笑」




仕事が終わってAにLINEをする。


今日も残業らしい。


でも会いたくなって

マネにはAん家の近くのコンビニで

降ろしてもらって

ポストに入れておいた鍵を取って

中に入る。


買ってきたビールを飲みながら

Aの帰りを待つ。


2時間くらいして帰ってきたAは


まだいる俺にびっくりしつつ

少し顔を赤くして俯いてるのに

「なんでまだおるん」

なんて言うから少し意地悪したなって


必殺技の

たーくん拗ねるでを使ったら


案の定お泊りのOKをくれた。

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